瞑想について
面白い瞑想方法というより、瞑想の面白い利用の仕方の講演を聴きました。ソニーのAIBOの開発者の土井さん、またの名を天外伺朗さんがビジネス人向けに編み出した“問題解決のための瞑想法”の講演。チクセントミハイ氏が提唱している“フロー理論”とご自身のソニー時代の“燃える集団”体験から、瞑想によって問題を解決し、結果として日常生活の中で直ぐにフロー状態になろうと言うことのようです。panda loverもなんちゃってですが瞑想をしています。瞑想はリラックス、至福感、ブレイクスルー、柔軟性の向上・・・といったあくまで個人の生活の質を高める為の1つの方法として捉えています。だからビジネス人が会社・組織をフロー状態の集団にする為に瞑想するなんて考えたこともありませんでした。だからpanda loverがやっている瞑想を守りの瞑想とすると天外さんのは攻めの瞑想という感覚と言えるでしょうか。どちらが良い悪いといった次元ではありませんよ、勿論。ただ違った捉え方もあるんだなぁと感心しました。ちょっと気になったのは自分の為に瞑想をすると言うより経済活動の為に瞑想をするというのが引っかかりました。自分の為にする方が人生全体の質を良くすることになるのだからお徳なのにと思いましたがビジネス人はビジネスにコミットしているからココから入った方が納得できるんだろうなぁとも思います。まぁ動機はともあれフロー状態に瞬時になれる人が増えたらもっと住みやすい社会になることは間違いありませんね。そして実際に瞑想実習もあり攻めの瞑想をやってみた感想は、『パワーがある、忙しい、騒がしい』です。panda lover のは最初に深い深呼吸を3,4回行うだけでマントラを唱えたりニューエイジ音楽をかけたりしません。ひたすら静かです。気が散りますモン。一方、天外さんのは呼吸も過呼吸に近かったり「あー」という声を出し続けたりしばらくしてから静かな瞑想に入ります。確かにいつもの瞑想に比べて身体が深くリラックスしている感覚がありこれなら「気のボール」も大きいものができそうでした。この静かな瞑想時に心の中に巣食うモンスター(誰にも存在する!)との対話が始まるわけです。というわけで詳細は天外さんの『問題解決のための瞑想法』をお読みくださいませ。残念なのはAIBOのお話が1つもなかったこと。お聞きしたかったなぁ。