品川水族館の入口,この前の広い道路は第一京浜。ここからほんの少し,50m程度北に進むと道路は二手に分かれます。左手は同じく第一京浜,右手が細い道で
旧東海道です。ちょうどこの分かれ道にあるのが「
鈴ヶ森刑場跡」です。
京都から東海道をえっちら,おっちら,江戸への入口が品川宿。その手前に徳川幕府は刑場を設置したのですね。なぜ? みせしめですよ。「江戸の町中でよからぬことをすると,このようになるよ」とデモンストレーション。8代将軍の吉宗さんのご落胤(らくいん)だと嘘をついて浪人を集めていた山伏の
天一坊,火事で焼け出されて避難したお寺で仲良くなったお寺の小坊主に再び会いたいと自ら放火した
八百屋お七など,ここで処刑されたのですよ。磔(はりつけ),火あぶり,さらし首など色々な手段で処刑したのですがね・・・。あ~,こわ,こわ。
では,北から江戸に入る人々に対する脅しはどこでやったのでしょう? 南千住にありますが,
小塚ッ原刑場ですね。ここでは有名な杉田玄白さんたちが腑分けを見たのですよ。死罪になった人を解剖,洋書と見比べて,「本当だ」とびっくり。それでそれを翻訳して「解体新書」ができあがるという運びになるのですね。
日本史で習ったことを思い出しながら歩くのも楽しいものですよ。