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カテゴリ:無病息災
早朝、出発の準備で慌しい元祖室(がんそむろ)前 9月8日 AM3:16 寝静まっている部屋にとつぜん明かりがつき、小屋番の起床の声が響き渡る。「そうだ、起床は早朝2時半だったっけ...」。それでも、夕飯を食べてすぐ寝ちゃったからすでに6時間はたっぷり寝ている。起きた直後は水分の補給をする程度で、ほとんどの人は何も食べない。室内でザックを整えたら、小屋の外に出て出発の準備をする。山小屋の朝はとにかく忙しい、どの登山者も行動がテキパキしている。
「本八合目トモエ館」 ここの山小屋には助けられました。。。七合目手前のジグザク道で、登山靴の底が左右とも剥がれるトラブルに。さいわい底のゴム部分だけだったので何とか歩くことはできましたが、途中でそっくり底が抜け落ちたらどうしょうかとそればかり気にしていましたが、元祖室の従業員が、「この上の小屋でクツを売っているから.....」。それを聞いていっぺんに気が楽になっちゃいました。人にはあれこれ世話を焼いて自分のことは不覚を取ってしまいました。細かい砂礫のつづく登山道では裸足で歩くことはまず不可能です。以後気をつけまぁ~す。クワバラくわばら....反省!!!
九合目から頂上への登り 4:51 ガスっている水滴が雪のように白く写っています。頂上に近づくにしたがって勾配がきつくなり、足元も溶岩の凹凸がつづく岩場になってきました。真っ暗闇のなかの登山道は慣れない人にとっては恐怖に近いものがあります。足元を照らすヘッドライトのみが頼りです。 このあたりまで来ると、空気が薄いのでちょっと歩いては立ち止まって休むのくり返しです。一息ついた後の5.6歩は軽く歩けてもすぐ呼吸が苦しくなってきます。高山病で頭痛が出ている人も多いはずです。かくいう私も七合目あたりからずっと頭が痛く、思考力も落ちているような感じです。
頂上直下の最後の鳥居 5:12 あと一息です。分かっていても足が上がらない頂上直下の苦しいところ。初めての人は高山症状でもうろうとしているせいか、この鳥居に気づかずに黙々と動いている人もいます。なにしろ酸素の量は地上の半分しかありません。。。立ちどまって東の空を気にする人もいますが、今日はあいにくのガスではっきりしません。
登山道を登りきった最初の頂上? ここが富士山ご来光の特等席です。すでに満員状態でしたが、シーズンピークよりかなりすいています。
静寂の瞬間 5:22 何べん見ても、日本一の富士山から仰ぐ太陽は格別です。あいにくこの日のご来光はご期待に沿える展開にはなりませんでしたが、情報によると翌日はきれいに出たようです。これも日ごろの行いがものをいうのでしょうか。 初めての人は、ここが富士山の最高点と勘違いして降りてしまう人がいますが、ご注意です。日本一の剣が峰、最高点は火口の向こう側にそびえる測候所跡の一等三角点です。せっかく苦労して登ったのですからもうひとふんばりして記念の写真を撮ってきて下さい。 明日は剣が峰へご案内します。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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