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とらちよ日記

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2005年12月27日
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カテゴリ:一日一映画
福井晴敏小説の映画化。小説が原作なので設定は色々難しいけど、やっていることは「沈黙の戦艦」「ザ・ロック」のようにテロリストに立ち向かう一人のヒーローの話。ストーリーだけじゃなく”人死に”の数もハリウッド映画っぽかった。それが日本としての現実味を壊しているけど…ただ一つ日本映画っぽいといえば、チラチラと父と子の繋がりや絆を挿入してあること。これが意外といい味(そしてキーポイント)になっている。ハリウッド映画ほどその親子の情の描き方が鬱陶しくないのもよかった。

ストーリーは明解だがテロリストの目的が不明。目的より理想ばかりが先行してリアリティに欠ける。そんな”実(ジツ)”のないテロリストっていないでしょう。映画を観ている間中、「自衛隊の存在意義、イージス艦を所有する理由を考えろ」ってテロリストに説教されている気分。描きたかったのはそれなのだろうけどそんな直接的じゃなくもっとやんわり伝える方がいい。説教じみたセリフが多いのも失敗かも。そもそも”悪”としてのリアリティを出すには正統派俳優中井貴一を敵役として配したのは無理があった。中井貴一の役は”某国工作員ヨンファ”。・・・って誰がどうみても北朝鮮をイメージしているのにあくまで”某国”にこだわるのは大人の事情?こってこての日本人顔で「それが日本人の甘さ…」とか貶されてもしっくりいかない。

「影の軍団」の頃から好きだった真田広之のアクション。役のためとはいえ、ハァハァ肩で息をする真田広之の姿は見たくなかった。完璧ヒーローじゃないおやじが日本を救う、とかいうのは「ダイ・ハード」を思い出させるし…でもいけてないオヤジに真田広之は似合わない。今気づいたけど私結構真田広之ファンだったかも…
それ以外のキャストはいい!寺尾聰を筆頭に自衛隊幹部はみんな幹部顔しているし、先任伍長(真田広之)の下の隊員は下っ端顔しているし、対策本部の佐藤浩市はエリート顔だし、日和見な首相原田芳雄も情けなくてよかった。

小説の映画化なので使われる言葉がややこしい。FTG(海上訓練指導隊)、GUSOH(グソー・毒ガス兵器)、DAIS(ダイス・防衛庁情報局)とか地名やら専門用語とかセリフでさらっと出てくるけど、字幕がないので何がなにやら分からない。相変わらずセリフの声が小さいし。洋画に見慣れていると字幕のない邦画で苦労する。鬱陶しいかもしれないけどちょっと説明字幕が出てもよかったな。TV放送する時は入りそう…

「ローレライ」でがっかりした分、この映画は期待せずに見たのがよかったかも。一緒に見た人は「予告で言ってた程ではなかった」との不満の感想。世の中の反応はどうだったのでしょう。周りであまり感想を聞いてないのがこの映画の評価かも…


とらちよ的評価
★★★☆☆


あらすじ---東京湾沖で訓練中だった海上自衛隊のイージス艦"いそかぜ"において、艦長が何者かに殺害された。宮津副艦長は、先任伍長の仙石に、犯人が如月一等海士であることを告げる。だがそれは、宮津と対日工作員ヨンファが共謀して実行した、"いそかぜ"乗っ取り作戦にほかならなかった。やがて宮津は、政府に対して、全ミサイルの照準を東京に合わせたことを宣言する。しかもその弾頭には、想像を絶する破壊力を持った特殊兵器が搭載されていた。防衛庁が対策に乗り出すなか、政府は、"いそかぜ"そのものの殲滅を検討しはじめるのだが…。

製作年度 2005年
監督 阪本順治
出演 真田広之/寺尾聰/佐藤浩市/中井貴一/勝地涼/吉田栄作/谷原章介/豊原功補/安藤政信/チェ・ミンソ/岸部一徳/原田美枝子/原田芳雄
亡国のイージス.jpg亡国のイージス





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最終更新日  2005年12月27日 22時16分36秒
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