犬の命の話です。重たい話なので、ご注意ください┏( 〃..)“ペコッ
とある田舎町を車で走っていて、次の打合せに向かっていました。その道は、片側一車線で追い越し禁止のごくごく普通の道路です。カーナビの通り走行していると、ある小学校の近くの横を通り過ぎようとしたところ目の前に茶色の何かが見えました。何台も避けて通り過ぎていくのを見て、これは何かあるなと思い注意深く徐行しつつ反対車線に気をつけて運転していました。横断歩道前で犬が車にひかれていました。引いた車が走り去って数分~数十分経ったと思われます。一瞬の判断で避けて、1~2kmほど走りました。私の中でこのままでいいのか葛藤がはじまり、せめて道路から犬を移動させたいと思い、Uターンしました。戻ってみると、犬が車にひかれた為に内臓がでてしまっています。おなかのあたりがかすかに上下しているのが見えます。車から降りて、犬に話しかけました。もう、目が見えていない状態で人間と一緒で目がしろばんできてました。ちょっとした音にも体をびくつかせ怯えているのが良くわかります。この状況で私がすべきことはなにか。。。犬をひきずって道端に移動することが正しいのか。。。私が飼い主なら・・・。首輪があった!それ以上の情報はなく・・・。そうだ、飼い主を探そう!私なら犬に会いたい。近所にいるかもしれない。まずはこれ以上ひかれない為に、私の車で後続車がひかないように一車線を封鎖し、片側相互通行になるようにしました。交通量が少なくない為、迷惑になったことでしょう。ご迷惑をおかけしてすみませんでした。運転中だった為、シャツ一枚で近所をそのまま飼い主探しをはじめました。近いところに、ある会社の事務所がありましたので、そこで事情を説明しましたが進展はありません。あまり民家が近くにない為、人もあまりいません。自転車に乗ったおばさんは・・・犬が元気な時からみていたそうですが、やっぱりねぇと言い残し、走り去って行きました。そうこうしている間に、ある家にたどり着きました。人のよさそうなおばあさんと話している間に・・・飼い主がどうしても見つからない為、あきらめて次の手段を考えました。そこで、ここの住所と市役所の代表番号を聞き、管轄されている市の環境課へ繋いでもらい、対応をお願いすることになりました。犬のほうに戻ってみると、路上に止めておいた私の車のせいで片側通行の為、車の流れが遅くなっていました。そこに、先ほどの・・・ある会社の青年が現場にきてくれていました。それと、会社の他の方が近所に犬を飼っていそうなところに電話をあちこちにかけてくださったと聞きました。残念ながら、飼い主はまだ見つかりません。目の前の家の方にご迷惑になっていることをおわびしても、気にしないで下さいということでじゃまになっているのにも関わらず、自然に対応して頂きましてありがとうございます。小学生の下校時間となり、近くにお母さんたちが迎えにきてました。どなたか飼い主はいらっしゃいませんか?と話しかけると、知らないですとそそくさとその場からいなくなってしまいました。あまり、子供にみせたくない気持ちも分かります。市からの要請できた職員方々が到着し、まずは犬をそっと歩道へ移動させ、私の車もじゃまにならないところへ移動させました。困ったことに、生きている犬は扱えないということで・・・再度、市のほうへ電話してもらいました。待っている間、職員さんがひかれた上に、寒さで震えて犬にダンボールをかけてくださってありがとうございました。しばらくして一旦、連れていくということになりました。ある会社の青年と職員のお二人にお礼を言い、その場を立ち去り・・・仕事に戻りました。このあと、どうなったかはわかりません。息絶えてしまったか、安楽死を与えて頂いたかそれもわかりません。これが正しいことをしたのか、悩んでいた内容です。私は職務を2時間以上も放棄して、人々に迷惑をかけて、いったい何をしたんだろう。。。私にできることは、この程度であると改めて痛感しました。命の重さを感じるできごとでした。ここは私の記憶をメモしておける場所なので書かせて頂きました┏( 〃..)“ペコッ