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2007.04.01
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カテゴリ:映画
「ミリオンダラーベイビー」

題名だけ見るとめっちゃ高価なあかちゃんの話かと思いますが(ん? おもわない?)、高価なあかちゃんはもとより、しみったれたあかちゃんひとりだって出てきやしません。そのかわり、ボクシングが大好きな<ベイビー>が出てくるわけです。

ストーリーとしては、ボクシング大好きお姉さん(少女と呼ぶにはちと高齢)の苦節と栄光と挫折と没落を描いたものです(挫折の次に没落がくるところがミソです)。出だしも終わりも途中経過もとってもシリアスで、かるい話ではないんですが、なんとなく全編にわたって奇妙にさめた空気がただよっていて、映画の中で起こっている出来事のすごさの割には印象はわりとドライです。名前忘れちゃいましたが、とお~ってもビッグな俳優さんが二人もでてますのでどの場面をとってもなんだか重心が定まってる感じで、まあ、そのへんはさすがなのです。

だが、しか~し。

感動しませんでした。はい、これっぽっちも。

理由としては、なんでだろ・・・、よくわかんないんですが、救いがないってこと?

この映画、主要登場人物3人が3人とも精神的、もしくは肉体的、もしくはその両方で大きな傷をもっているのですが、結局最後には3人とも救われません。で、じゃあ、救われないなら救われないなりに哲学的にでも何かの答えを見出したかと言えば、特にそんな気配もないし、みんながみんな、ただただ、運命に翻弄されるだけされまくって、しまいには使い物にならなくなったぼろ雑巾のように存在意義を失って消えていく、みたいな。ほんとにほんとに、不毛なんですよ。
だって、ただの不毛な現実だったら、朝起きて目を開けばそこらへんにいくらでも転がってるわけだし、わざわざそんなもん映画にしなくってもねえ・・・。

ということで、雰囲気はいいだけにもったいない映画でした。
こういう映画のことは早く忘れてプリズンブレイクに戻ることにします。
ではでは。





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最終更新日  2007.04.01 21:10:51
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