トシナルドの社会派コラム

前回のよくわかるライブドア騒動４。東証の混乱で
株の動きがなんとなくわかった。
でもよく聞くストップ安とか空売りって何？
そんな疑問をわかりやすく解説する。

株というのは売りと買いのバランスで値段が決まる。
売りたい人が多ければ株価は下がり、
買いたい人が多ければ株価は上がる。

ちなみに売り買いするには、
成行（なりゆき）と指値（さしね）の二つの方法があり、

成行注文とは、株を売買する際、
売りたい値段、買いたい値段を指定せずに注文すること。
相場の流れにまかす注文を指し、株価の値動きが
激しい時でも売買の機会を逃しにくい。

これに対し、指値注文とは、
「○○株を1,000円以下（以上）で1,000株買い（売り）」
など、自分で売買の値段を決められるので、
予想外の高値や安値をつかまされる心配がなく、
安心できる注文と言える。
ただし、指値での注文は、指値と１円でも違うと
買えないし、売れない。
この注文は、自分の希望どおりの値段で売買ができるが、
反面、わずかな値段の差で、売買ができないことがある。

わかりやすく言うと、例えば結婚相談所などに、
長身美人がいいとか、男前がいいとか、
キムタク似で身長高くて年収ナンボで車持っててとか、
社長令嬢で家が近くて血液型は自分と同じで・・・
なんて詳細な条件言うとなかなか相手が見つからないが、

日本語しゃべれたら誰でもええわ。
という人なら相手は簡単に見つかる。しかし、
男前の日本語ぺらぺら金持ち外国人が引っかかるかも知れんし、
借金抱えたニートの小汚いおっさんをつかまされるかも知れん。

今回のライブドア騒動は極端な例だが、
ホリエモンが逮捕されて以来、
多くの株主がライブドア関連株を売りに出した。
しかしそんな紙切れになりそうな株誰も買わない。
もちろん株価は暴落する。

そんなときに下げ幅の制限をつけてるのが、
ストップ安であり、
逆に上がり過ぎの制限がストップ高。

証券取引所では１日に動く株価の大きさの限度（値幅制限）
を定めている。
これは急激かつ大幅な価格変動によって市場が混乱し、
投資家に不測の損害を与えないようにするためのもので、

先ほどの結婚相談所の例で言うと、
日本語しゃべれたら誰でもええ。って言うたけど
誰でもええていうても、いきなり借金抱えた
小汚いニートのおっさん連れてこられてもかわいそうや。
せめて地味なサラリーマンくらいにしたって。
っていう制度である。

今回のホリエモンのケースは捜索が入ってから
新社長発表まで約１週間下がり続けたが、
値幅制限がなかったら、逮捕された翌日には
一気に値段はほぼゼロに近いとこまで行ったと思われる。

この値幅制限は、前日の株価をベースに決められていて、
たとえば、前日の株価の終値が５００円以上１,０００円未満
の場合は、前日の終値から上下１００円が値幅制限になる。
１００円上昇した場合をストップ高、
１００円下落した場合をストップ安という。

ちなみに、前日の株価が
１０００円以上１５００円未満は２００円
１５００円以上２０００円未満は３００円、
２００円以上５００円未満は８０円となる。

ストップ安が続いて泣いてる人が多いと思いきや、
中にはちゃっかり儲けてる人もいる。
それが、空売りだ。

次回、よくわかる株取引２。空売りに続く。