トシナルドの社会派コラム

よくわかる株取引。売買方法とストップ安のつづき。

以前、よくわかるライブドア騒動４。東証の混乱
で信用取引についてちょっと触れたが、、
これは証券会社に金や株を借りて株取引をする事
と説明した。
金を借りて株を買うのはわかるとして、
株を借りて勝手に売っぱらう事もできるということだ。

人に借りたもんを勝手に売っぱらうなんて
人道的に許されるのか？
ジャイアン以外そんなやつおらへんやろー。
と思うが。株取引では出来る。

簡単に説明すると、
例えば、今１５００円の株があるとして
これからどんどん下がっていく事が予想されるとする。

そこで証券会社から１５００円の株を借りてきて、
それをすかさず売って１５００円の現金を得る。
その後１１００円まで下がったとしたら、
そこで１１００円で買い戻し、それを証券会社に返す。
もちろん借り賃の利子は払うわけだが、
利子を差し引いても儲けが出る。

証券会社としたら、今は値段が上下したとしても
将来的には上がると見越して投資してるわけやから、
情報に一喜一憂して簡単には売るつもりはない。

貸さずにほっといても
１５００円の株が１１００円になったわけやし、
貸し賃の利子が入ってくる分だけ儲かる。

株券というのは１株とか株数は書いてあるが、
値段は書いてない。（日々変動するから）
またラップに包んで指紋つかんように保存したから
といって高く売れるわけでもない。
だから貸した株が売られて、違う株が帰ってきても
（もちろん同じ銘柄で）
持ち続けてるのと変わらない。

お互いＷＩＮ－ＷＩＮの関係になり、
めでたし、めでたしとなる。

ただ、今回のライブドア事件のような、空売りしようにも
売り注文が多すぎて売る事が出来ないケースでは無理だが。

また、今回書く予定ではなかったが
週明けにもニュースを賑やかすと思われる
インサイダー取引についても簡単に説明すると

会社の役員等が、その特別な立場を利用して
会社の重要な内部情報を知り、
情報が公表される前にこの会社の株を売買することを言う。
これは証券取引法で禁止されている。

つまりホリエモンが自社の好材料なニュースを発表する直前に
自分で自社の株大量に買ってたら、
ニュース発表後は株上がるから、そりゃ儲かるわな。
これは反則やろう。規制せなあかんで！という事。

週明けにもインサイダー取引で
村上ファンドあたりに捜査のメスが入ると思われる。
ホリエモンと村上は仲良さそうやから、
絶対ヒルズ族内で、たとえば、
「今度ニッポン放送の買収しかけるから
今のうちにうちの株買っといたら儲かりますよ！」
的な話はお互いしてるはずだ。

村上は今のうちにメールを大量消去してるはずやから
立証は難しいとおもうが、
ヒルズ族狩りが進むのではないかと思われる。