テーマ:今日のワイン(6005)
カテゴリ:【HP:10】著しく感動的
カレラ・リードヴィンヤード・マウント・ハーラン・ピノ・ノワール(1997)&「なんちゃって」桔梗が原メルロー&ドメーニュ・ド・ラ・グランジュ・デ・ペレ?(2001)&レ・ペルゴーレ・トルテ(1998)&シャトー・マルゴー(1999)&イスカイ(1997)
2005/04/28 ベルマート@本蓮沼にて 今日は、昨年出したHさんととしのすけの共著が重版になったお祝いということで、本蓮沼にある素敵な酒屋、ベルマートさんにお邪魔しました。 メンバーは、出版記念の時と同様、H氏、KB堂出版のI氏、そして最近カラーコンサルティングを中心としたセミナーやイベント企画のお仕事を始められたH氏の素敵な奥様のM子さん、そしてとしのすけの計4名でございます。(^^) 「何で酒屋でお祝い?」「何で酒屋でワインが飲めるの?」と疑問に思われる方が多数いらっしゃることと思います。 その理由・・・バラしたいなぁ・・・でも秘密にしておきたいなぁ・・・でも言っちゃいたいなぁ・・・うーん・・・(^^;) 本当に、自分だけの「とっておきスポット」として内緒にしておきたいような居心地のよい暖かさに溢れた場所でした。 とりあえず、としのすけは新参者でしたので、ここでバラしちゃうのは涙を呑んで辞退してきますが・・・ベルマートさんのホームページを詳細に見ていただければわかると思います。(笑) で、ご店主のSさん夫妻のこだわりと愛情に溢れたお料理の数々をいただきながらの「好き放題ワイン会」となりました。 まずは、セラーで飲むワインをセレクト。 特にイタリア、ブルゴーニュが充実していますが、ボルドーや新世界も多数。 感涙したのは、としのすけの生涯のベストワイン、イスカイの97年ものがあたこと!(T_T) あーでもない、こーでもないと色々意見を出し合ったあげく(笑)、 ・カリフォルニアのロマネ・コンティ、カレラのリード(1997) ・イタリアの美味しいところから、Fパンさんのフェイバリットワインでも有名なレ・ペルゴーレ・トルテ(1998) をセレクト。 持ち込みの ・ご存知シャトー・マルゴー(1999) ・ちょっとお楽しみ(ブラインド用)に例の(笑)「なんちゃって」桔梗が原メルロー と合わせて3本+アルファ。 これだけあれば結構飲めるわい・・・ということでバー&イート・インスペースに移動してスタートしました。 これが飲んだワインの全貌です。(^^;) まずは軽い方からということで、 カレラ・リードヴィンヤード・マウント・ハーラン・ピノ・ノワール(1997) サンフランシスコから約150キロほど南に下がったガヴィラン山の高地、標高700メートルのマウント・ハーランの頂上にカレラはあります。 「カリフォルニアのロマネ・コンティ」として有名なのは、カレラの創業者オーナーのジョシュ・ジェンセン氏が、修業先のロマネ・コンティのオーナーであるヴィレーヌ氏からのアドバイスを元に、世界最高峰ロマネ・コンティとよく似た地形・地質を人工衛星なども駆使してカリフォルニアの地に探し求め、ロマネ・コンティと同じ石灰質土壌の土地をマウント・ハーランの頂上に見つけてスタートしたという逸話があるから。 更にご丁寧にも、ピノ・ノワールの苗木はロマネ・コンティから持ち込んだクローンで、それを接ぎ木せずに植え、乏しい収量の葡萄の除梗・破砕せず、オープントップのタンクで自然発酵させるという・・・涙ぐましい努力とこだわり。 もちろん自然酵母による発酵、マロラクティック発酵、フレンチオーク樽での熟成、最小限あるいは全く澱引なし。ノンフィルターです。 今回セレクトしたリード・ヴィンヤードは、「彼ら」の4つの単一畑のなかでは最も小さい区画。 他の畑のワインと異なり、リリースされた時点から十分よい飲み頃を感じさせてくれると言われているものです。 1997年だけに、既に少し熟成感の出始めた透明感のある艶やかで落ち着いた色調で、香りのパワーが素晴らしい!!! 綺麗に整えられた赤系を中心とした果実味とほのかなヴァニラを感じさせる樽のニュアンスはまさに「しっとり」した素晴らしいものがあります。 中でも特徴的だったのは・・・「梅?!」 としのすけ、今までに色々なワインを飲んできたつもりですが、今回ほどに明確に「梅」を感じたのは初めてです。 そう、あのキャンデーの「小梅ちゃん」を舐めているような・・・ 不思議な味わいを楽しめました。 HP:9 カレラは、ついついジャンセン・ヴィンヤードの方に目が行きがちですが、リード・ヴィンヤードも捨てがたいものがありましたね。 いきなり脱帽状態でした。(^^;) 次いで、サンジョヴェーゼに行こうかなと思いましたが、やはりパワーを考えるとペルゴーレ・トルテの後では可愛そうということで、としのすけ秘蔵?の「なんちゃって」桔梗が原メルローを出してみました。(^^) 「なんちゃって」桔梗が原メルロー H氏曰く、「なかなか良いが・・・アフターが急に落ちる。日本のワインに見られる傾向である・・・」 流石でございます。ピンポーン!大正解!(^^;)でも値段を告げると驚きを隠せないご様子でした。 出版社のI氏は、「美味しいですね。まろやかって言うか・・・」 ネタバラシをするとボトルをまじまじと観察していらっしゃいました。(笑) ご店主のSさん、「きれいなワインですね。結構古い?」「アフターが無いけど・・・ポムロールの10年ものくらい?」 きゃはー、としのすけの印象と殆ど同じです。900円の桔梗が原メルローであることを告げるとニコニコして本物の桔梗が原メルローを指差してくださいました。 少し遅れて来られたH氏の奥様M子さん、「メルローの香りがとてもよく出ている。2800円くらい?」 ほほ~ぅ(クレヨンしんちゃん風の発音です)、嬉しい言葉。やっぱそのくらいの味してますな。うん。 ということで、わいわい楽しめました。(笑) さーて、じゃあペルゴーレ・トルテをと思ったら・・・いつのまにかご店主のSさんが妙なワインを持ってきてくださっているではありませんか! 「地中海のロマネ・コンティー」とのこと。 ドメーニュ・ド・ラ・グランジュ・デ・ペレ?(2001) ヴァン・ド・ペイのテーブルワインです、これ。 味わいは全くピノを感じさせないほどにしっかり。 ラングドック辺りのグルナッシュやシラー、ムールヴェードル辺りで創ったワインっぽい印象です。(^^;) パワーという意味で「ロマネ・コンティー」なのかな?(笑) 印象的なのは「塩味?!」 最近流行のスーパーな創りのラングドック・ワインに「甘塩」と「ニガリ」を少し加えたような味です。 HP:8+ ピノだと思わなければそれなりに美味しいし、ピノだったら「あり得ない!」という意味で感動的驚きのワイン。(^^;) コルクはなかなか立派で5センチあり、ボトルも超重量級なので、かなりの思い入れで醸されたワインだということは想像できますね。 そしてとうとう来ました。 レ・ペルゴーレ・トルテ(1998) 元祖スーパータスカン、毎年ラベルの女性の絵が変わるということでコレクターの間でも非常に人気のワインです。 ペルゴーレ・トルテを醸すモンテヴェルティーネはキャンティ地区のほぼ中心に位置するワイナリー。 したがって、いわゆる「キャンティー」を生産しておりましたが、キャンティを名乗るには「白ブドウ」をブレンドしなければならない・・・その事に疑問を感じたオーナーのセルジオ・マネッティ氏がキアンティ・クラッシコ協会から離脱してまで生み出した100%サンジョヴェーゼの「掟破り」のキャンティーがこのペルゴーレ・トルテで、キャンティーを名乗れないことから「スーパー・タスカン」の名前が生まれました。 1977年からスーパー・タスカンなんですから・・・凄いです。(笑) 今でも温度管理なしのオープンの発酵樽で、25~30日発酵、スロバニア産大樽と、アリエル産小樽で18~24ヶ月熟成の頑固な造り。。 味わいは・・・まさに頑固? 概観は透明感があり比較的明るめの色調ながら、黒系のベリーを主体としたカベルネを彷彿させる程にスパイシーで重い酒質です。 98年ということでタンニンが優しくなってきており、一応迎え入れてくれた感はありますが、こいつはもう少し寝かしてもよさそうです。 HP:9 流石は史上初のサンジョベーゼ100%ワイン、キャンティー・クラシッコとは明らかに一線を隔す、フルボディーのタスカンでした。 エチケットもほんと魅力的。(^^) 次いでご登場願ったのが シャトー・マルゴー(1999) これはとしのすけイチオシのザ・ボルドーでござます。 ひときわ際立つエレガントな香りのシャワーに万人が酔いしれるのであります。 味わいももちろん極上。 何も申し上げることがございません。(笑) ご主人Sさんの創る絶品のスペアリブとともにいただくシャトー・マルゴーはいつもにまして上機嫌でした。 HP:9+ 一層円熟の域に達しているマルゴーの1999年。 5年後あたりが本当に楽しみです。 もう結構飲んで出来上がってるというのに・・・美味しい料理と楽しい話についつい盛り上がってしまい手を出してしまいました。としのすけのベストワイン! イスカイ(1997) 1998年以降のイスカイは時々見かけますが、1997年は本当に市場で見なくなりました。 でも、今日のイスカイも暖かくとしのすけを迎えてくれた感じ。 もう、ベロベロに酔っ払っていて、味わいをコメントできる状況にはありませんでしたが、美味しかった。(笑) マルベックの果実味がメルローの援護を受けてエレガントに引き立ち、1+1が3にも4にもなったようなワイン。 (褒めすぎ?) もちろん、ポイントは満点です。 HP:10! エレガントで神々しい素晴らしいワインです。 是非、どこかで見かけたら試して欲しいですね。 ただし1997年ですよ! 1998年以降は少し塩っ辛くなり、最近のビンテージは香りや味わいも少し変わってきていますのでご注意ください。 はー、なんとか全部コメントしたぞ~。 それにしても、素敵な空間+素敵なメンバー(含むご店主夫妻)+美味しいお料理(茗荷と大葉の効いた鰹の叩きや鯛とアスパラの炒め物なんて絶品!煮たように柔らかいスペアリブも!)+美味しいワイン達のおかげで、時間を忘れて楽しめました。 久しぶりにベロベロに酔っ払い、どうやって帰ったのかはっきりした記憶なし。 気づいたら駅の傍の事務所の玄関先で寝そべっていて・・・次に気づくと自宅の玄関で寝ていて・・・次に気づくと布団のなかでした。(^^;) とにかく、その日起こった全ての事に感謝です。 そういえば・・・帰り道、三田線の駅に向かいながら食べたハーゲンダッツの抹茶も美味しかったな~。 (あれは誰が買ってくれたんだ?お金は払ったっけ?あわわ・・・Hさん御免なさい?)(^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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