カテゴリ:食べたものの感想
最後は遊び友達で集まった訳で、年齢層はバラバラ。 幹事の大学生は、 「チェーン店の居酒屋はダメ」 「腰の悪い奴が居るから、座敷はダメ」と、 メンバーから出された数々の課題をかかえて、苦労をしていました。 0時半で終電に急ぐメンバーを新宿駅まで見送り、 幹事クンにねぎらいの言葉をかけると、殆ど食べれなかったとの事。 可愛そうになり、向かった先が歌舞伎町の「つるかめ食堂」。 歌舞伎町で遊んだ事がある面々は、 多分、一度はこの店の前を通るであろう、ど真ん中に店が有り、 その立地ゆえに、夕方は出勤前の夜の蝶や黒服で席が埋まり、 深夜は呑み疲れた人間が温もりを求めにやってくる。 何ヶ月前かにこの店を取り上げたドキュメンタリーをTVでやっていて、 学生時代、映画館の帰りに何度かお世話になった事を思い出し、 ふいに訪れたくなり、駅からわざわざ歩いて店に来た。 幹事クン、まず定食の数と安さに驚いていた。 そう、殆どの定食が600~700円台。 客層は、私たちサラリーマン系の面々に加え、 美しく髪をセットした見るからにプロとおぼしき女性や 歌舞伎町らしいスーツのお兄さん方。 幹事クン「野菜定食が名物なんですか?」 私「それって、聞いた事が無いけど。。。頼んでみたら?」 そう、幹事クンに言われるまで、何とも感じて居ませんでしたが、 常連とおぼしき夜の界隈の方々は、 「野菜炒め定食」か「焼き魚定食」か、「焼き魚に野菜炒めをプラス」しているか。 多分、体が資本の皆様は、コンビニ弁当ではまかない切れない、 味わいやぬくもりを求めて此処に来ているのだろう。 そう、お味で勝負で客を集める店と、 その界隈で必然性を持って客を集める店。 歌舞伎町のど真ん中に位置するこの店は、 間違いなく後者に部類するであろうか。 私は定食屋さんっぽいメニューが食べたくなり、「アジフライ・コロッケ定食」を注文。 運ばれた定食は、大学生協の食堂の味わいにも似た、シンプルなもの。 沢庵とマカロニサラダも付いて600円だから、 歌舞伎町のド真ん中にしては良心的な設定だ。 各テーブルには「サラ金のポケットテッシュ」と「ふりかけのボトル」。 そんな気取りがないテーブルセッティングに、私は妙に心がなごんだ。 「お水、大丈夫ですか?」 各テーブルに声をかける女将さんの気遣いが心地よい。 この店は、いろいろな意味で歌舞伎町の面々を支えているに違いない。
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Last updated
Dec 18, 2010 09:27:57 PM
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