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売り場に学ぼう by 太田伸之

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Nobuyuki Ota

Nobuyuki Ota

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2023.09.09
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カテゴリ:ファッション
欧米の主要都市とは違って、東京のファッションリーダーはずっと若者。団塊世代のみゆき族に始まり、DCブーム、カラス族、渋谷や裏原宿のストリートカジュアルも、東京ファッションを牽引してきたのは常に若者でした。だから東京コレクションでも、音量を最大限に上げてロックをガンガン、日常性の高い服を着たモデルが足早に歩くショーはこれまでたくさんありました。生活にゆとりのある大人が主役のパリ、ミラノ、ニューヨークとの大きな違いでしょう。

でも、シックな大人服をつくるデザイナーが日本にいないわけではありませんし、そのニーズは市場にあります。さりげないデザインの服、静かな音楽、ゆっくり歩くモデル、時にはそんなショーも心地よいし、その場にいるとホッとします。SUPPORT SURFACE(サポートサーフェス、研壁宣男さん)もそのひとつ、モデルが目の前を通過したあと背中に流れる優しい余韻には毎回癒されます。



















まだCFD議長だったころ、ある大手新聞社のファッションイベントにロメオジリとイッセイミヤケのジョイントショーを提案したことがありました。トレンドには関係ない、言い方変えればトレンドを超越したクリエーション、しかも個性は対照的、この2ブランドを読者に見せてはどうでしょう、と。あのころのロメオジリはポスト3G(アルマーニ、ヴェルサーチ、フェレ)の一人としてミラノコレクションでも光り輝いていました。光沢のありシルク、なんとも不思議な色彩、中世の貴族を彷彿させるシルエットは独特の世界観でした。

そのロメオ・ジリさんに師事し、ミラノの名店10コルソコモでデザイナーとして活躍したあと帰国してブランドを立ち上げた研壁さん、東京コレクションでは特別な存在だと思います。バイタリティー溢れるストリートカジュアルもいいけれど、こういう丁寧な仕事にも注目したいですね。





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Last updated  2023.09.10 11:13:10
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