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売り場に学ぼう by 太田伸之

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Nobuyuki Ota

Nobuyuki Ota

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2023.11.04
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カテゴリ:ファッション


コロナウイルス騒動が一段落し、3年続いた入場規制もなくなり通常開催された文化服装学院の文化祭に昨日お邪魔しました。恒例のファッションショーは例年よりもステージが低くて大変見やすく、IT技術革新もあって映像、照明や音響など演出面はものすごい進歩、プロ顔負けの中身の濃いファッションショーでした。



協賛企業の素材や資材提供もあり、学生たちのものづくりは数年前に比べるとかなり進化、パワフルで見応えのある作品は少なくありません。「最近の若者はこんなものを作りたいのか」、そんな思いでショーを拝見しましたが、今年は特に手の込んだ楽しい作品が例年より多かったのではないでしょうか。

個人的に最も評価したのは下の写真(右)の赤いドレス。ひとつずつ丁寧に花を成形しそれらをつなげてドレスに仕上げた作品、プロの技術者が揃うアトリエでもそう簡単にこのレベルはできるものではありません。先生がたのお手伝い抜きで学生たちの力だけで完成させたのであれば「あっぱれ!」です。



会場で学校関係者がおっしゃっていました。日本全体の人口減少で先々ファッション専門学校を志望する若者は減少することが予想されるのでファッション業界に夢がないことには、と。夢や希望がなければ若者たちはほかのジャンルに進みます。ファッション業界全体にエネルギーが満ちていないと若者は集まってきませんから、当然ファッション系専門学校の募集に影響が出ます。学校が満足な教育を維持できるかどうかは産業界の肩にかかっています。









今回の学生コレクション、(誰がどういう場面で着るかどうかはちょっとおいておいて)いま現在自分たちが作ってみたかったものを思い切り作ってみましたという力作が例年よりも多かった。言い換えれば妥協がなかった、これが素晴らしいと私は思います。

今後も専門学校が人を集め、いい教育を続けるためには産業界そのものに魅力がないといけませんが、こういう文化祭のようなイベントにもっと協力し、学生クリエーションの具体化を支えてあげるのも産業界の使命ではないでしょうか。





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Last updated  2023.11.04 14:43:29
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