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朝5時起き。
列車の時間があるので、今日はぐずぐずしていられない。 5:50にはホテルをチェックアウト。 大きいトランクは二つともここに預けて行ってしまうので安心だ。 (このホテルはセキュリティがしっかりしていた) 外はそんなに寒くなかったが、まだ真っ暗だ。 早朝のリヨン駅 目的駅までメトロで行く気だったけど、タクシーの快適さを思い出してしまい、タクシーでモンパルナスまで行く事にした。 薄暗いが起き始めた街をゆく。パリが別の世界のようだった。 タクシーの運転手さんに「あそこから入るんだ」と指さされた階段を昇ると、そこには出発を待つ沢山の人の姿が。 まだ時間があったので、売店でパンオショコラ、パンオレザン、カフェオレを買って、食べながら待つ。 トイレに行きたくなったので行っておこうと探すが、トイレの営業時間が7:00-23:00だそうだ。 なん…だと!?営業時間あるのか!? そうしているうちに列車のホームが表示される。 私達の乗る列車は3番ホームだそうだ。 車体番号を確認して乗り込む。座席は25、26。座席は広く座りやすそう。 7:05、定刻通り列車は出発。(幸い列車に綺麗なトイレ完備) しばらく走ると後ろから朝が来た。綺麗な朝焼け。 そのあとしばらくしたら今度は曇り始めた。今日は曇りかな。 午後からでもいいから晴れて欲しいところだ。 母は外の景色を撮ろうとがんばっていた。 レンヌで降りる。さすがに同じルートの人が多い、乗り換えの人ばかり。 ここからバスに乗ってモンサンミッシェルまで。 実はそのバスの乗り場がちょっと分かりにくいことを知らなかった。 ウロウロしてたら同じ目的地の日本人女子に乗り場を教えてもらう。ありがとう! 大きくて乗り心地の良さそうなバスだ。乗る人が多くて「みんな乗れるのかな?」と思ったが、余計な心配だったよう。 十分余裕をもって、全員が収まった。 朝早かったせいか、出発と共にうたた寝してしまう。 もっと街をしっかり見ながらバスに揺られる予定だったのに… 目的地に近付いて来た。 バスの窓の向こう側に、あの島が見える。 島に到着。 まずは…トイレに行く(笑) 島の入り口、インフォメーションの近くにトイレがあります。 ホテルやレストラン以外では多分ここ一ケ所。お見逃しなく。 (要20セント) 今日は島内に宿泊するので、お土産は後回にし、まずは修道院へ。 「Grande Rue」(グランド・リュ)と呼ばれるメインストリートの坂を上り、さらに階段を上り、修道院へ。 1人8.5ユーロを窓口で払う。後は自由に修道院を見学出来る。 沢山沢山写真を撮った。 中は想像していたよりずっと広く、迷路のように入り組んでいる。 陸の孤島と呼ばれる所以。見おろすと このように見えます 最上階にある回廊(ガイドブックでは必ず写真が載っている場所)は、写真ではとても大きく見えたが、本来は華奢で小さい綺麗な柱の群だった。 柱の影に人がいます。比べるとこのくらいの大きさ。 最後は大きめのギフトショップに辿り着き、見学終了。 帰りはグランド・リュではなく島の外側の城壁の上を通って下った。 お腹が空いた。13時をとっくにまわっている。 メインストリートの中で、良さそうなレストランを選んで入った。 (といっても数件しかない上に、どこも同系列の店のよう) 店はどこも日本語メニューがあって、日本人が多いことを想像させる。 お店の方も日本人対応は手慣れたもの。 24ユーロのランチに、シードル(りんごの発砲酒)をオーダー。 前菜とメインは選べるものだったので、別々のものを勘で選んだ。 モン・サン・ミッシェルはオムレツが有名。 なので一口食べてみたかった。うん、美味しい。 でも魚の鍋も温かくてすごく美味しかったよ! 食べている途中から雨が降ってきたらしく、外の人がみんな傘を差し始めた。 あぁ…雨か…じゃあ今日は無理かもな…と頼んでいたアクティビティの心配をする。 小雨の中、グランド・リュを下りながら買い物。 缶が可愛かった飴とかクッキー、シードルのペットボトルタイプのものなどを購入。 島の中には郵便局もある。 ここで切手付きのモンサン柄封筒や切手を購入。 手紙を書いて出す。(モンサンの消印押してもらえます) 右の写真のガーゴイル達は、結構大きい。素敵なんだが土産にするのはためらわれた。 そろそろ16時になりそうだったので、チェックインする為に予約していたホテルに向かう。 部屋番号は106。フロントからそう遠く無い部屋だった。 島のホテルは坂道に建っている為、構造がとても入り組んでいる、と聞いていた。 迷路みたいな先に部屋があるかと思っていたのでちょっと拍子抜け。でも迷わなくていいか。 天候は怪しかったけど、ダメモトでアクティビティの出発所まで行ってみる。 どうやら今日はダメらしい。 うーーーん、残念。 明日の午前中もチャンスがあるとはいえ、明日晴れる保証はないのでちょっと心配だ。 (何のアクティビティかは明日の日記にて) なんだかんだでもう夕方を過ぎ、夜になろうとしていた。 天候が悪い為、全体的にぼんやりしてて、くっきりとした夕日は見られなかった。 ホテルの下のレストランで食事。 ビックリする程人がいない。 島で宿泊する人は多いと思うけど、夜、レストランで食事をする人はとても少ないのだと知る。 でも、なんとなく理解出来る。 昼はともかく、ディナーの値段がやたら高いのだ。 でもま、せっかくだし。(あと食べ物もってないし) ムール貝のスープはとても美味しかった。 ラム肉のソテーは、予想通りの味。ポテトも美味しい。 けど、なんだか変。食べ物があまり喉を通らない。変だな。 何故なのか分からないまま、でもどうしても食べられなくて、半分程残して食事を終えた。 母は食前酒も頂き、すっかりご機嫌だった。 部屋に一度戻ってから、再び外へ。 雨が降っていたが、モン・サン・ミッシェルの夜景は絶対に撮りたかったものの一つ。 ホテルの入り口を振り返ったところから上に見える修道院も、息を呑む程綺麗でびっくりしちゃうんだけど、やっぱり島全体を見渡せる場所から撮りたい。 だから振り向かずに門まで向った。 ところが。 さすがに海の端っこ、門から外に出たとたん、すごい風! もう暴風雨と言って良かった。傘が飛ばされそうだ。 ある程度島から離れないと、良いショットが撮れない為、がんばって進む。 暗い駐車場を、傘を握りしめて進む。 この辺でいいかな。 (この為に)フィレンツェで買った三脚を出し、カメラをセット。 飛ばされないよう三脚の足を押さえながら、カメラに雨が当たらないよう傘を傾けながら… もう本当に必死だった。 何枚も撮る。撮る。 風で大部分は振れてしまってた。 そんな中でようやく撮れた一枚の写真。 本当に一番良く撮れた写真は、サイズが大きすぎて載せられず。 夜のモン・サン・ミッシェルは本当に、本当に綺麗だったよ。 暴風雨の中見上げた島は神々しすぎた。 真っ暗闇の中、修道院だけが神々しいまでにライトアップされている。 そのライトに照らされて舞い上がる水蒸気が、暗い空に向けて細かい光の波を作っていた。 本当に綺麗だった。 この目で見た。写真撮れた。目的達成。満足。 私は写真が撮れた事で満足していたが、母には悪い事をしたかもしれない。 なぜなら私達はずぶ濡れだった。 疲れていたのと、部屋のヒーターが効いてとても暖かかったのとで、二人ともそのままウトウトしてしまう。 つづく。 HOME お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2021/08/03 03:18:03 PM
[2010 斜塔と孤島の旅(ピサ&モン・サン・ミシェルがメイン)] カテゴリの最新記事
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