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True Romance

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Aggression(攻撃性)について

anahori   このページは、動物(特に犬)が持つAggression(攻撃性)について記しています。  ilifeは、犬のトレーナーでもないし、ビヘイビアリストでもないので、あくまで私見の範囲を出ない記事です。  あまり参考にはならないとは思いますが、徒然と項目別に分けて記して行きたいと思っています。

まず...最初に記しておきたいことが1つだけあります。


Aggression(攻撃性)は、程度こそ違えど、この世に存在する動物全てが持っているものであって、治療するものではなく 早期に鎮火させるものです。  『うちの子は攻撃性のかけらもなくて何の問題も無い。』と信じて疑わない方にとっては、この先に記してあることは、無用の産物以外の何物でもありませんのであしからずm(_ _)m。


犬のAggression(攻撃性)には実にさまざまな種類があります。

1.Dominant aggression
2.Fear aggression
3.Leash aggression
4.Food aggression
5.Territorial aggression
6.Predatory aggression
7.Resource(posessive) aggression
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あげればきりがありません。  我が家の2頭に現在表立って見られるのは1.2.3.6.7.ですが、そのaggressionのサイン(兆候)が見えるやいなや、コマンドを入れ座らす(+伏せそさせる)ようにしています。  

項目別にあげましたが、aggressionはaggressionで、全ては負(マイナス)のエネルギー(感情)に支配されることから起こることで、そのエネルギーから早期に脱却させること(Snap out of it)が一番大切なことです。


【Aggressionのサイン】

過剰に吠えながら暴れたり、噛み付いたり.....というのが、一般的に言われる顕著なaggressionのサインですが、このサインが顕著に出てしまった後に、マイナスのエネルギーから脱却させることは非常に難しいことです。  顕著なサインが出る前のサイレントサインの段階で、リードをすばやく横に引き(コレクションを入れる)、目標物への集中力をブレイクし座らせ(できれば伏せ)ることができれば、aggressionを抑えられている、と言えます。

このサイレントサインが出た時に非常に大切なことは、

1.コレクションを入れる際、0.1秒ものタイミングを外さない事
2.落ち着いて対応する事 (決して怒鳴ったり叫んだり、名前を読んだり、いらいらしたりしない事)

です。


サイレントサインの代表的なものは、目標物が目に入った段階で

1.上体や耳、尻尾をピンと立てる
2.息遣いが荒くなる
3.歩調が乱れる
4.目つきが変わる(見開く、固まる)
5.背中の毛が少しでも逆立つ
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と、これまた個体別に特徴が色々とあると思います。  

この段階で飼い主(リーダー)の声が聞こえない状況なら、さらにさかのぼらなければ行けません。  

つまり、『外へ行く(散歩へ出る)時の姿勢』 『家の中での過ごし方』です。

通常、犬にとって、外に行く事はとてつもなく嬉しく、エキサイティングな事ですが、たとえプラスのエネルギーに感情を支配されていると言えど Too much は 決して良いことではなく、アンバランスである状態です。  そのまま『はいはい、お散歩に行きたいのねー。』と、犬にそくされるがままリードをつけて、ドアの外へ引っ張り出され、『Who's walking who?』(誰が誰の散歩をしているの?)な状態のお散歩風景をよく見かけます。

逆に、外へ行くのが怖い、億劫な犬も居ます。  

どちらも過剰なエネルギーに支配され、アンバランスな状態と言えます。



【AggressionとWarningの違い】

特別な訓練を受けさせていないのに 『うちの犬は番犬だから』 とか  『番犬だから外飼いにしている』と言う人がいます。  別に悪気もない訪問者(知人や郵便屋さんや集金等)に向かって、のべつまくなしに吠える犬は、番犬でもなんでもなく、ただの普通の犬です。 

普通の犬は攻撃に出る前にwarning(警告)を発します。  それが唸りや吠えです。  これだけでは特に人間社会で暮らすのに支障があるaggressionを持っている、とは言えません。  Aggressionは、実際にボディコンタクトを含む行動...過剰に暴れ、リードや人の手に噛み付く...であり、Warningとは違うものです。

よく、普段はAggression(攻撃性)は抑えたいけれど、しっかりWarning(警告)できる犬であって欲しいし、いざという時には攻撃性をも備えていてほしい、という人間側の細かい要求がありますが、これ用に訓練された犬が、いわゆる特攻部隊の警察犬です。  ハンドラーの要求1つで、完璧に落ち着いた状態から実働(攻撃)できるテンションにあげられる警察犬や、戦時中、兵隊として働いた犬は、究極にバランスの取れた犬であり、ある種、精神的に人間よりもはるかに優れてた強い動物だと言えます。


攻撃性だけを過度に養ってしまい、知らない人等の人間に対し噛み付くようになってしまった犬に、ドッグウィスパーのシーザー・ミラン氏がよく使うツールが 『テニスラケット』です。  ラケットで犬を叩くのではなく、攻撃モードになって突進してきた犬をブロックするためのツールです。  テニスラケットを前に出されて、ここで引く犬もいますが、大概はラケットに対して過剰に噛み付いてきます。  ここで落ち着いてラケットをクルリっと一回転させて相手の不意をついて???...そうです、犬をちょっと落ち着かせて考える時間を与えるのです。  ラケットに噛み付いたままにさせておくのではなく、噛み付いた瞬間、ラケットを押し返すなり引くなりして、ラケットから牙を外させます。  そして、またラケットで盾を作って、犬から引かず落ち着いて無言で犬にゆっくり迫り続け 『噛み付いてきたからといって人間は引かないし、攻撃も仕返さない』 というメッセージを送り続ける (犬に学習してもらう) のです。  この間、ミラン氏は余計な動きは取りませんし、何も声&言葉を発しません。

どの犬もいざという時に主人を守る、自分のテリトリーを守る勇気と特攻をかける勇気(攻撃性)は持ち合わせています。  ただしそこに確固たる信頼関係が成り立っているかどうかが鍵であり、常に冷静に状況判断できるバランスの取れた犬に育てるのは、リーダーの役目です。  

犬は瞬間を生きている動物です。  失ったバランスはリーダーの導き如何ですぐに取り戻すことができるのです。      

  

【常にバランスを作る、取る、保つは、リーダーの仕事】

『家の中ではとても良い子』な犬が、外で豹変するケースは非常によくあることです。  この状態が長く続くと飼い主は犬と散歩に行く事が億劫になったりして、何かと理由をつけては挙句の果て、犬を全く外に出さなくなります。  これでは状況は悪化していく一方です。  つまり『家の中ではとても良い子』でも徐々に家の中でストレスを発散するようになります。

残念ながら小-中型犬の飼い主さんに多く見られる傾向です。  小、中型犬ならまだ家の中でストレス発散のための『オイタ』をしても、被害も小さいですが、しかし犬が大型犬ともなると、外に繋ぎっぱなし、という最悪なケースになる事も...。

そうならないようにするための最善策は、

毎日、犬と散歩に出かける、犬と一緒に外へ出かける事です。

イヌ科の動物は、人間の子供と同じで、躾(勉強)も必要ですし、外へ出て思いっきり体を動かす事も必要ですし、年齢に応じた栄養価の良い食事をする事も必須ですし、愛情を注いであげる事も必須です。

ただイヌ科の動物と人間の子供とでは、上記の比重のバランスがちょっと違ってきます。  犬は元来 『外で暮らす & 歩いて獲物を探す』 動物であり、『外に出てリーダーと一緒に歩く』という根本的な部分を満たしてあげない事には、ストレスは溜まる一方です。  

人間社会で暮らす犬達。  リーダーであるべき飼い主が『人間本位の愛情』しか注がない場合も多く、また、仕事等で多忙を極める毎日を送り、時間&体力的に犬と散歩する時間が取れない、という人もたくさんいます。  これでは、バランスが崩れてしまう犬がこの世にあふれかえってしまう事は当然と言えば当然なのかもしれません。  

しかし、人間はわがままでエゴが強い動物で、自分が都合の良い時だけ愛情を求めたり、パートナーシップを求めたりして、犬がバランスを崩し言う事を聞かなくなると犬を糸も簡単にポイッと捨てたりします。

  



(どんどん追記していく予定です。)

  



  

  


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