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カテゴリ:漫画・アニメ
★ 『 SLAM DUNK 』 井上雄彦 (1990~1996年作品) レンタルコミックにて読了 (完全版・全24巻)。 少年漫画、スポーツ漫画の名作…との呼び声高いので期待して読んだ。 感想を一言で言うと、 「面白かった」 のだけれど…。 何度も繰り返し読みたいか…と言われると、正直、そこまででは無いな~。 『 黒子のバスケ 』 の初回感想 (2012.4.11.の日記)の際にも書いたが、スポーツ漫画のヒット作ってのは、ある程度は面白いんだよ。 「勝負」 、 「技」 、 「駆け引き」 、 「精神的成長」…。 スポーツってだけでも、観る者が惹きつけられる要素ばかりなんだもの。 しかも、キャラクターが皆、一生懸命なだけに魅力的。 味方だけでなく、対戦チームの選手も丁寧に描いていて飽きさせない。 この作品、練習や学園生活シーンは必要最小限で、とにかく、試合を見せることに重点を置いている。 コミックス版 31冊も費やして、高校インターハイ予選・本戦の 1シーズン分、しかも、8割方が対戦シーンだったのには、ちと驚いた。 丸々1巻分、殆ど喧嘩 (乱闘) で終わってしまったような巻もあったりする。 純粋に 「バスケの魅力」 、 「チームスポーツの魅力」 を、これから中学、高校に上がる少年たちに伝えるには、これほど効果のある漫画は無いだろうと思う。 もう、明日は無い年齢の私まで、ちょっとバスケしたい気分 (せめて、マネージャーやりたかった…気分) になっちったもん。 高校バスケのインターハイの試合なんて、あんまり観たことないけど、ダンクとかアウリープとかって普通に出来るんですか? 実写でやろうと思ったら、NBA 級の選手 (しかも演技が出来る) でも集めないと、却って台無しになりそうだ。 ある意味、 「余計な学園生活」 とか、 「恋だ友情だ、…の過剰な やり取りや葛藤」 が少ない分、スポーツそのものの面白さが存分に伝わってくるのかな、と思う。 ただ、これが少年漫画の傑作…と言われると、 「ちょっと待って、そ~なの?」 と言いたくなってしまう。 ブッツリ途切れたような連載終了に 「続編」 を期待する声も多いようだが、バスケそのものの技や試合の面白さは、もう描ききってしまっている感があり、ヘンに友情や恋愛を描くのも 「今さら」 な気がするし、中途半端なところで終わったままの方が良さそうに私は思うが。 ところで、連載中にジャンプ誌上でとった 「キャラクター人気投票」 結果によると、 1位) 花道 2位) 三井 3位) 流川 …なんだそうだ。 女子による人気だと、花道と流川が逆転するみたい。 確かに、女の子に脇目も振らずにバスケに打ち込む流川は漫画的にはカッコいいけど、現実には一番、有り得ないような気がする。 「目立ちたい」 、 「モテたい」 という願望一切無しに、闘争本能だけは剥き出しの男… って、有り得なくね? 本来、動物のオス同士が闘うのって、ほぼ、メスを獲得するのが目的なんですから。 それが、勝負に勝つのだけが目的になっちゃったら、もう、人類は滅亡の一途だな。 ちなみに、私的には、花道の、 「誰にでもアダ名をつけちゃう」 センスと、ライバル心とか恋心をストレートに表す 「分かり易さ」 が好き (現実には、こういうヤツも滅多にいないが…)。 ただ、私が過去に唯一、NBA で好きだった選手が、76ers などで活躍した、アレン・アイバーソン(身長183センチのポイントガード選手)。 …なので、同じように身長のハンデを負いながら頑張っている宮城も捨てがたいのだが、イマイチ、中途半端な描き方で終わっちゃってたな。 まあ、全てが中途半端なラストなのは、前述の通りだが。 <関連日記> 2011.10.3. 『 ダーウィンが来た! 』・・・人類が淘汰される日 2012.4.11. 初回観ての感想・・・ 『 黒子のバスケ 』
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最終更新日
2016年10月11日 23時15分00秒
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