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南トルコ・アンタルヤの12ヶ月*** 地中海は今日も青し

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2004/10/31
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今朝もまだ、私は昨日のメランコリーを引きずっていた。いや、今朝になってさらに気分は救われないものになった。いうまでもない、香田さんの遺体発見のニュースに、である。
今となっては、彼の行動の正当性、不当性を証明できる者は誰もいない。

昨日の日記に書きそびれたことがある。
ご両親、ご家族の「後悔」の念についてである。おそらく旅先で行方不明になったり、生命を奪われたりした犠牲者の家族が、共通して抱くであろう「後悔」の念について。
「あの時、反対していれば」
「あの時、引き止めていれば」
「海外になんか、出すんじゃなかった」
香田さんのご両親も、そんな後悔に一生苛まれるに違いないと思う。
果たせなかった物事への後悔の念ほど、人を強く縛るものはないのかもしれない。
先立つ者にとっても、残された者にとっても。

私の見たあの夢も、やはり私の「後悔」に起因するものなのだろうか。

   - * - * - * - * -

気分を一新して、近所の日曜パザールに出掛けることにした。いまや日課、というより週課?となっている買出しである。
長引く残暑の影響か、パザールの露台には夏野菜と冬野菜、秋の旬の味覚が混在しながら並べられている。主婦にとってはまことに有り難い限り。
オクラやメロンもまだあるし、ブドウにナシに、少ないがプラムもまだある。
丸々太った巨大キャベツも並び始めたし、柿や栗、干しイチジクに干しアンズ、レーズン、クルミやアーモンドも出回り始めた。
そしてようやく、中が濃いオレンジ色に熟したカボチャも。

トルコのカボチャはとにかく巨大だ。長さ、あるいは直径が50センチ60センチにもなる巨大カボチャが、レストランの店先に大積みにしてあるのもこの時期である。
料理に使うのではない。砂糖で甘く煮付けたデザートにするのである。
秋から冬にかけて、大抵のレストランでこのカボチャのデザートを賞味することができる。
上に砕いたクルミやピスタチオの粉をかけて、あるいはカイマク(クロテッド・クリーム)を添えて。

シロップ味のトルコ風激甘デザートの苦手な私は、実はこのカボチャのデザートも好んで食べる方ではない。ときたまの外食で、大抵デザートを食べたがる夫に付き合って食べることがあるが、それだってカイマクがない場合は遠慮する方だ。カイマクと口の中で合わさった時だけ、強い甘みが中和されて不思議と美味しく感じられるからである。
時々夫のリクエストによって、自宅で作ることもある。その時は砂糖の量はお好み次第だから、甘み控えめに仕上げるように努める。カイマクは常備してないので、大抵砕いたクルミを上からかけるだけだが、夫は「上品な味だ」といって喜んでくれる。
夫の舌も、とっくに日本人同然になっているので、無理もない。

ところで、りんごの花が狂い咲きするほどの小春日和が、もう2週間も続いているアンタルヤでは、このカボチャが、特に濃いオレンジに色付いたカボチャが最近までなかなかパザールに登場しなかった。
いや、カボチャ自体あることはあるのだが、色が薄かったり、量をみかけないことで、旬はまだ来ないのだな~と勝手に思い込んでいた。
しかし、いつのまにか季節はカボチャの季節に入っていたようだ。
(そうだよね~、ハロウィンの季節でもあるのだから)
今日のパザールで、俄然オレンジ色に輝くカボチャが目に入ってきた。
で、久し振りにカボチャのデザートでも作るか、という気になった。

10kgを超す巨大カボチャが、もちろんそのまま売られているわけではない。厚い皮を剥いて、大きな角切りにしたものを、1kg単位で袋に詰めて売られている。
1.5ミリオン(約120円)で1袋買い求め、ついでに上からかけるために、クルミ(殻を割って剥いたもの)も500g、5ミリオン(約400円)で買っておいた。クルミはこれからの季節、ケーキやクッキーに入れたり、サラダに混ぜたり、来週末帰ってくる夫の酒のおつまみとして大活躍するのである。

パザールから戻るとさっそく鍋を用意し、カボチャを出して洗い、大きさを揃えて鍋に入れ、砂糖を振りかけておいた。カボチャの水分が滲み出て、砂糖が溶けるほどになってから火にかける。
日本の黄色いカボチャと違って、このカボチャは水分が多くベチャベチャしている。砂糖の量が少ないと、煮崩れてキレイに仕上がらないのに、激甘嫌いの私はついつい最初は遠慮して、崩れる頃になってから砂糖を追加してしまったりする。
何ヶ月か振りに作るとあって、そのことを忘れ、今日もまた同じ過ちを繰り返してしまった。
やや煮崩れ、シロップのとろみと照りも足りない、いまひとつの仕上がりに。
まあいいさ。来週夫が帰ってきたら、今度は完璧なのを作るんだもんね。

冷めた後、子供たちと一緒に味見をしたら、あっというまに半分なくなってしまった。
甘いものを食べたおかげか、少し心にも元気が戻ったような気がする。
こうして、(食べ物のおかげ?)ようやく普段の休日と同じ、ゆったりした気分を取り戻した私であった。

   - * - * - * - * -

カボチャのデザート。キレイに仕上がっていたら、写真をアップしようと思っていたのですが・・・・。
明日、絵になりそうだったら撮ってみて、アップできるようならアップしてみたいと思います。
前回もパソコンへの取り込みができなかったので、今回も望み薄なのですが・・・。

(お願い)
どんな理由でパソコンへの取り込みができなくなったのか、思い当たる方がいらしたら、どうぞご教示ください。
いつもなら自動的に立ち上がるウィザードが、つい先日からいっこうに立ち上がらなくなったのです。リムーバブル・ディスクのアイコンも表れないし、通信中を表わす赤ランプがすぐに消えてしまうので、通信自体が途中で中断してしまっているように思うのですが・・・。
バッテリーやケーブルに問題はないと思うのですが・・・。

  - * - * - * - * -

その翌日・・・。
町中に子供服を買いに出かけたついでに、レストランの店先に積まれているカボチャの写真を撮ってきました。それからカボチャのデザートの写真も。

こんな風に、歩道にまでゴロッと     レストランの店先に積まれたカボチャ 歩道にまで積まれたカボチャ   
積まれています。

このレストランでは、煮含めた後でオーブンで軽く焦げ目をつけ、上からクルミの粉と、ターヒン(ゴマのピューレ)を、カボチャが隠れるほどにたっぷりと回しかけていました。

私の目の前で盛り付けてくれたおじさん。「これは全員に出してるわけじゃないんだよ」
私は??となり、一瞬、私のため?と思ったのですが・・・
「これを、トルコのバイアグラって言うのさ」
一応は女性の私を目の前にして、トルコのおじさんもこれだから・・・

お味の方は、甘すぎず美味しゅうございました。
これでお値段、2.5ミリオン(約200円)也。

 カボチャのデザート

- * - * - * - * -

さてこの写真、念のため、ほとんど空に近い別のメモリーカードで撮影してみたもの。
メモリーが一杯一杯になっている私のPC。作業スピードもカメのようなら、おそらく作業スペースの空きが小さいため、プリントに出さないまま一杯になってしまっているメモリーカードを受け付けないのでは・・・・と推測したのが、たぶん当たっているのかも。
でなければ、メモリーカードに問題があるか。
いずれにせよ、取り込みに成功して、一安心です。

皆さま、お騒がせして申し訳ありませんでした。







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最終更新日  2004/11/02 01:56:06 AM
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