あれから10年・・・・
あのいまわしい地震から10年経ちます。今夜は神戸栄光教会で行われた「全逝去者記念礼拝」で「今このまちに希望を」を歌いました。最近、節目の10年ということもあってかテレビでは地震についての特別番組が多く放映されています。阪神大震災で倒壊した建物の映像、大都心で地震が起きたときのシュミレーションなど、もちろん日本は地震大国で備えのためにもこうゆう映像などで地震について知っておくべきだと思います。ただ10年前震災の真ん中で私が感じたのは死ということでした。自分の足元の倒壊したアパートの瓦礫の下にはまだ掘り出されていないお年寄りが・・避難所には毛布などにくるまれたたくさんのご遺体が並べられていました。私達はすぐその側で支給された食べ物を食べ、これからのことを相談したりしました。道路には「遺体搬送中」と書いた車がひっきりなしに走っていました。地震までは世界中でおこっている悲惨な光景も現実味を感じていませんでした。それが目の前に、現実に広がっていました。悲しみと恐怖とどうしていいかわからない、そんな毎日でした。最近の報道を見ているとだれも死なないんじゃないか、誰も死んでないんじゃないかとおもう時があります。でも本当はそうじゃないことを私はあの曲で歌っていこうと思います。どんなにつらくても、どんなに悲しくても、あの時、別れた人たちのことを歌っていこうと思います。