まちがいなくトップシンガー
新しい年最初の月の最後のライブはトップシンガー小林エミさんです。なんでトップシンガーなのかというと昔8・8ROCK DAYってバンドコンテストがありました。その76年のコンテストで小林エミさんはベストヴォーカリスト賞に選ばれています。ということで今夜は少し緊張しています。もうひとつ特別なことがあります。このライブの音響オペレーターとして音空間の魔術師I'z P.A.Service の泉 卓爾さんが来てくれることになっています。勉強させてもらおうっと。最初に到着したのはもちろん泉さんでした。手際よく機材のセッティングが終わろうとした時ふたりのギタリストが到着、西口善之さんと道祖淳平さんです。そして順調にギターのサウンドチェックが進んでいたとき小林エミさんが到着しました。「商店街は誘惑が多いわ」ふと見ると手にはビニール袋。聞くと王子公園駅から商店街を歩いてこられたそうなのだがたくさんの店でつい足を止めてしまったそうだ。「私も商店街育ちやから、なんかうれしくて・・」なんだか親近感。少しホッとした瞬間だった。でもそんな気持ちもリハーサルがはじまると吹き飛んでしまった。すっすごい!間違いなくトップシンガーだった。エミさんの歌は何度か聞いていたのだが観客のいないリハ-サルで聞くとまた特別なものに感じる。西口さんも道祖さんも素晴らしい。タイプの違うギタリストだが不思議な調和を感じる。そして泉さんが極上の出音にまとめていく。「今日のお客さんは得やなぁ~」ふとつぶやいてしまった。勉強のためにと思いステージの中の音を聞かせてもらった、なんだか音につつまれているような感じ。「これはできへんでぇ~」イッキに落ち込んでしまった。いよいよ本番がはじまり小林エミさんの歌とトークにお客さまが引き込まれていくのがわかった。私も何度か仕事を忘れ聞き入ってしまっていた。ジャンルは越えていた。心地よい歌の世界が広がった。しゃべり過ぎたとエミさんは言っていたが私にはあっというまに時間は過ぎて言った。後半また特別なことが起こった。SHOさんが遊びに来てくれた。しかもベース持って。そしてセッションがはじまる。私はまたつぶやいてしまった「今日のお客さんは得やなぁ~」小林エミさんをはじめて聞く水道筋のお客さまが多かったのだが帰りには彼女のファンになっていた。エミさん西口さん道祖さん泉さん、本当に素晴らしいライブをありがとうございます。そしてSHOさん、いつも心に掛けて頂いて感謝です。彼女の歌は心の中まで温める、彼女の歌は心の奥に突き刺さる