資金繰り
事業を行う上でかかせないことの一つに資金繰り管理があります。キャッシュインとキャッシュアウトの考え方です。 インは、収入、借入、出資を受けるなどがあります。アウトは、仕入、経費、借入の返済、設備投資などがあります。これらの差額が、残高となりますが、必ずしもそれが、当期の利益と合致するわけではありません。たとえば、減価償却費は、アウトにはのりませんが、経費となります。また、設備投資は、アウトにはなりますが、即、全額が経費にはなりません。インの面では、売上はそのまま収入になりますが、借入については、インではありますが、利益にはつながりません。出資を受けることも同じことです。 このギャップがなぜ生まれるのかを把握していると、資金繰りと当期の損益の重要性がよりわかってくるとおもいます。 さらに、在庫管理が重要となります。アウトである仕入のうち、当期の売り上げに対応していない部分、それが次期への繰り越しとなります。その分は、原価を構成しないため、経費からはのぞかれます。実際には、在庫があるのに、仕入れに含めたままであれば、正確な損益は把握できないことになってしまいます。