自分探しの心の旅

　天井の高い大広間に大きな龍のオブジェ。



　それを正面にして、ソファーがふたつ。その左側のひとつに私が腰掛けてい

　ます。そしてもう一方のソファーに、茶飲み友達のＫ子が座っています。



　たったこれだけのシーンなんですが、今朝、明け方に見た夢です。





　お昼近くになって、そのＫ子からメールがきました。



　ー　”ケド戦記”、いっしょに観にいかない？　ー



　気になっていた映画だったので、その誘いに乗りました。



　木場のシネコンに行くと、長蛇の列。

　

　それでも、何とか後方の席を確保できました。



　Ｋ子が左側の席を私に勧めたので、何の抵抗も無く座ったんですが、その時

　ハッとしました。



　今朝見た夢を思い出したのです。



　ゲド戦記のコマーシャルには、確か龍が出てきました。



　怖いので、そのことはＫ子には話していません。





　さて、ゲド戦記ですが、スタジオジブリ作品の中では、最も難解な映画と言え

　ると思います。



　夏休みですから子供が多かったですが、大人に難しい内容を子供が理解す

　るのは難しいでしょうね。



　もっとも、私も小学校に上がる前に”ベンハー”のロードショーへ父に連れて

　行かれたことがあり、意味は全く分りませんでしたが、その迫力がいまだに

　強く印象に残っています。



　印象を味わうだけでも、価値があるのかもしれません。



　原作を読んだことはないのですが、”あらすじ”を読む限り、かなりアレンジし

　ているようです。　



　ゲド戦記の世界は、現代社会を暗示している部分が、数多くあるような気が

　します。



　主人公の少年は、自身の心の闇に怯えています。



　光と闇。生と死。善と悪。



　森羅万象には二面性があり、自然はその中でバランスをとっている。



　生きとし生けるものの中で人間だけが、これを受け入れようとしません。



　言霊。



　言葉の持つ力。



　旧約聖書には、神の言葉によって世の中が造られたと書かれていますが、

　人間の発する言葉にも大きな力があることは、認める人も多いと思います。



　聖書には、神は自分に似せて人を造ったと書かれています。

　

　映画のあらすじは書きません。



　ぜひ映画館へおいでください。



影との戦い




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