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カブスは80年代まで大リーグでいちばん有名だった日本人のヨシ・カワノ(86)の引退を正式に発表した。ロサンゼルス生まれの日系2世。福留が使っているクラブハウスは、84年に「ザ・ヨシ・カワノ・クラブハウス」と命名された。野茂英雄が大リーグでデビューした年も、リグレーフィールドで筋力トレーニングができるように尽力するなど、常に日本人大リーガーたちのサポーターでもありつづけた。シカゴでは近所に住んでいる福留は、 「日本語をそんなに話さないから英語で挨拶する程度でした。でも、そうやってずっと春季キャンプ中も裏方として手伝っていただいたので、そういう方の名前がこうやって残っていくことはいいことだと思います。」とふりかえった。 カワノはロサンゼルス生まれの日系2世で、1943年からカブス一筋で用具係を勤めた。第2次世界大戦中は日系人という理由だけで、ネバダの捕虜収容所に送り込まれ、出るためには日系人部隊に志願しなければならなかった。終戦はフィリピン前線で迎え、戦犯容疑で逮捕された山下奉文司令官(死刑判決)の通訳に抜擢された。 カブスの先代オーナーのリグレーがOB戦を企画した際、テッド・ウィリアムスは、 「オレの友だちはヨシだけだから、ヨシが頼むなら出場してやる」 と答えたエピソードが有名だ。カワノの功績に恩を感じたリグレー一族は球団を売却するとき、 「ヨシ・カワノは自分が引退を申し出ないかぎり、永遠に解雇しない」という条項を契約書に盛り込んだほどだ。 カブスでは今季中にカワノの引退セレモニーを予定している。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年04月04日 19時48分17秒
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