昨晩は大雨でした。そして今朝は雪。今降り積もりつつあります。子どもの頃は雪が降ると嬉しくて大騒ぎしたものです。当時は七条あたりに住んでいたので今ほど降り積もることはなかったのでいっそう嬉しいものでした。思い出すのは火鉢のこと。暖房器具が今ほど発達していなかったので、掘りごたつと火鉢が我が家の暖房器具。雪が降って帰ってくると決まって祖母が火鉢で何かしらのおやつを温めていたものです。それはふかし芋であったり、芭蕉煎餅であったり、時にはパンであったりしましたが、一番好きだったのはお餅でした。年末に大量にお餅をつくのが我が家の風習だったのでお餅だけはびっくりするほどあったのですね。火鉢で焼いたお持ちはそれはそれはおいしいもので、いまだにそれより美味しいお餅を食べたことはないのですね。金網の上で少しずつ焦げ目がつき、ゆっくりふくらんで水蒸気が噴き出されるころには部屋中にお餅の良い香りが広がる。さらにこの後焼けた醤油の香りも混じり何ともいえない幸福感に満たされるのですね。そういうふうにお餅を食べることはもうないかもしれないですね。雪降る中を散歩してそう思いました。
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最終更新日
2008年02月27日 07時17分14秒
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