昨年の2月にDUから通販で入手したCDで、トランペットワンホーンものなので、どんなものかなぁと買ってみた。ピアノの替わりにギターが参加したカルテット編成。
TORE JOHANSENは1977年生まれのノルウェーの若手トランペッターでトロンハイムの音楽学校で1996年から2000年にかけてジャズを学んだ経歴の持ち主。
このアルバムは3枚目のリーダーアルバムで、このアルバムに参加しているギタリストHALLGEIR PEDERSENとドラマーROGER JOHANSENのオリジナル作品とスタンダード「IF I SHOULD LOSE YOU」「A NIGHTINGALE SANG IN BERKELY SQUARE」「EVERY TIME WE SAY GOODBYE」、チック・コリアの「WINDOES」が収録されている。
バンドのメンバーは全員70年代生まれと若いが、彼らの音楽的嗜好はこのアルバムを聴く限りオーソドックスな4ビートジャズ中心のメインストリームなものの様だ。
TOREのトランペットは北欧の清楚でマイナスイオンをたっぷり含んだ空気の様に、爽やかで気持ちよい。
音色にジャズ奏者が一般的に持っている陰りやくぐもったところ、ダークネスな部分があまり感じられない。かといって明るいわけではなくて、朝靄のような乳白色した印象といったところか。
スタイル的にも実直で難しいプレイはあまり行わない。
聴いていて悪い気はしない・・・が個人的にはもう少し汚れたというか、捻くったところが音色的にも、スタイル的にもあった方が好みなのは私が古い人間なのか?
時々棚から取り出して聴きたくなるアルバムなので、好きな部分もあるのだけれど・・・
メンバーはTORE JOHANNSEN(TP)HALLGEIR PEDERSEN(G) OLE MORTEN VAGAN(B)ROGER JOHANSEN(DS)
録音は2002年7月22日