Dino & Franco Piana Sextet / Seven
イタリア・ジャズ界において、ジャンニ・バッソ、オスカル・ヴァルダンブリニらと、グループを結成した重鎮フランコ・ピアナと、その息子フランコ・ピアナの呼びかけにより、錚々たるメンツが大集合。
エンリコ・ピエラヌンツィを筆頭に、エンリコ・ラヴァも参加。今最高に注目を集めるファブリジオ・ボッソ、リズムにはジュゼッペ・バッシ、そしてイタリアのナンバー1 ドラマーであるロベルト・ガット。
若手では、そのロベルト・ガットのグループで頭角を現し、抒情的な演奏が評判を呼ぶルーカ・マヌッツァ、そして、男気溢れるテナーでファンを増やすマックス・イオナータも参加。
これだけのメンツよくも集まったもの・・という溜息もののオール・スター
と言えますが、それも、ディーノ・ピアナという人の偉大さあってのことでしょう。
もちろん演奏も素晴らしいです。
時にはオール・スターズが集まるとセッションのようになってしまうこともあるもの
ですが、本作にその心配はなし。
オープニングはギル・エヴァンスとマイルス・デイビスのコンビを思い起こさせるような組曲的な構成にし、各メンバーの味わい深いソロを十二分に引きだすという仕掛け。
しかも、幕あけに、エンリコ・ピエラヌンツィの美しいピアノ・イントロを配すとは、何と粋なはからいというものでしょう。
イタリア人の誇りと美意識、リスペクトが薫り、同時に日本のファンへの最高のプレゼントとも言えましょう。
組曲4 部のあとは、スロウなバラードあり、最高にスリリングなハード・バップあり!M-6 におけるバッシ~ガットのリズムの妙、分厚いホーン・アンサンブルでのリフのあとにくるマックス・イオナータ、ファブリジオ・ボッソのソロのカッコ良さといったら、イタリアの実力を感じてやみません。
ミディアム・テンポのM-8はこれぞハード・バップといったスウィング感が抜群。そして、M-9はピエラヌンツィの美しすぎるピアノ・・・!
ピエラヌンツィのファンの方は、この1曲だけでも、納得するものがあることでしょう。
そしてラストはイタリア人ならではの陽気さ溢れるハード・バップ!
捨て曲なしの、豪華メンバーの実力とセンスが遺憾なく発揮され結晶となった作品。
残り少ない2012年、終盤を飾る話題盤の登場です!
Dino Piana (tb)
Franco Piana (tb,comp,arr)
Enrico Pieranunzi (p)
Roberto Gatto (ds,per)
Bosso Fabrizio (tp,flh)
Max Ionata (ts,ss)
Mannutza Luca (p,elp)
Bassi Giuseppe (b)
Enrico Rava (tp,flh)
Open Dialogues Suite
1.1 Movimento
2.2 Movimento
3.3 Movimento
4.4 Movimento
5.Your Smile
6.Eighty and One
7.Dark Eyes
8.Asimmetrico
9.Sunlight
10.Step By Step
2012年作品
11月下旬入荷予定 ご予約承り中です。
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