バレンタインデー。

昼休みのうちに早退などして浮き足立って走っていたその場所たるや、平坂スイーツ研究所。

そう、ハチベエったら、そこの匠のワザにすがって、ステキオパイの等身大チョコを作ってもらっていたのでした。


オドロキの出来にキャッキャッ騒ぐ愚かハチベエ。

そんな彼とは対照的に、付き添っていた渋沢氏、至ってクールに返したりとか。

「チョコ女」という恐ろしき伝説を語り、自分はチョコがかなり嫌いと返したりとか。


そんなところへ、とってもかわいい梅香ちゃんが。


　
　チョコ作ってきたかわいい梅香ちゃん。


こうしてチョコ嫌いだから逃げていった渋沢氏。

そして独りになったハッピーハチベエ、これから始まるめくるめくオパイチョコワールドに、この上ないほどにトキメいちゃったりするのです。


　
　盛ってより触ってよし食べてよし。





・・・

一方そのころ、下校途中の桜子さん。

せっかく手作りで作ってきましたチョコレートを渡せなかったことについて、んもうウジウジしたり、モジモジしたり、よろよろしたりしてました。


　
　道ばたで恥ずかしがってる桜子さん。


と、そこに、訳わかんないけどダッシュをしてるハチベエが。

とにかくこれはチャンスに他ならないわけで、呼び止めようと声を発したその瞬間、ハチベエの前に現れましたるつばめ先生。

桜子さん、そのまま引っ込み電柱の陰から様子を見るに、なんとびっくり、手作りチョコを渡して居るではありませんか!?

　小野さんとの仲は一体・・・

動揺しながらじっと耐えつつ話を聞き続けるに、どうやら初めて作ったチョコだから、本命さんに渡す前に味見などをばして欲しいとか、そんなんだったり。そしてついでに明かされる驚愕事実。


　
　実は料理が下手とかなんとか。


で、ハチベエの評価は中々おいしいとのことで、さっさと小野さんのもとへと向かっていったつばめ先生。

再びハチベエ、ひとりの状態。

さあ今度こそ、渡すべき時!!


　
　再び声出す桜子さん。


って、そんな桜子さんなど気付かぬままに、また猛ダッシュして駆け抜けてった熱血ハチベエ。

そう、急いで帰らねば、両手に抱えた箱の中の、オパイチョコが、溶けて、しまうのです!!

とはいえ、そういうときに限って、またも出てくるステキ障壁。


　
　あやめ姫。


そのまま姫はバスの中へと彼を拉致して、パティシエに作らせまくったショコラなどをばもりもりもりと喰わせてあげたりされるのでした。

・・・しかし、それはバスの中での出来事なので、外から窺っている桜子さんには何が何だかわからぬ状態。


　
　先を越された桜子さん。


さて、程なくしてからバスから出てきたハチベエ、再々々度の猛ダッシュ。・・・なんて思ったら、今度は華麗にメガネでオパイの弓雁ちゃんが。


　
　ロールケーキを作ってきちゃった弓雁ちゃん。


・・・半ばヤケクソ気味に喰い干して、うまいと言ってグッバイをして先に帰ったハッピー直前・前田ハチベエ16歳、部屋に大事なチョコのナオンを置きまして、向かうは氷が置いてる食堂へ。

ほんま早よ氷をゲットせんと、溶けてまう!!

急げ!! 急げばげばげばげばげげげげげ!! ハチベエ!!

そうやって、気合いを込めて入ってみました女子寮食堂、



　
　桐乃さん with チョコ in ザ 食堂。


「カンチガイするなよ。これは義理チョコ以外の何物でもない。」と豪語されます桐乃さん、そのまま見事なまでにその三白眼を見開いて、そして「食らえ」とおっしゃったりとかするのです。







食らえ!!











・・・

持ち前の根性などでどうにかその場も喰い干しましたハチベエ、無事目当ての氷をゲットして、フラフラしつつもなんとか離れの自分の部屋と小走りしていくのでした。

一方その頃、ハチベエの部屋を訪ねて居なくて、暗い顔して寮へと戻る桜子さん。


　
　渡せなかった桜子さん。


そして・・・!!










目が合うや、にっこり笑って「おかえり。」と言うハチベエ・・・。

桜子さんは、ドキドキしながらもじもじしたり・・・。


　
　ドキドキしてる桜子さん。



　チョコ持ってトコ見られちゃった・・・

　ど・・・どうしよう
　あきらかに渡しに来たってバレて・・・

・・・などと、いかにもツンデレっ子が考えそうなことを見事なまでに思っておられた桜子さんでありましたが、ハチベエたら、そんなことなどお構いなしに、「おやすみ」とだけ言い残し、さっさと部屋に戻ろうと・・・。



　お・・・おやすみ？


　おやすみって・・・


　
　おやすみなさい桜子さん。




そんでキレ気味になって勢いづいて呼び止めて、そうして渡すチョコレート。


　
　ありがたく思えとおっしゃる桜子さん。








・・・

最後の最後に桜子さんからもらってしまったチョコレート・・・。

これを食べたらさすがに目当ての女体チョコには手は届かない・・・。

・・・でも、


　






それから、食べる、桜子さんのチョコレート。

「いただきまぁす。」



















そして血を吹く前田ハチベエ16歳。









そのまま気絶。

女体チョコ、全部溶ける。

朝、目覚める。

部屋、溶けたチョコでデロンデロン。

女子の方々、チョコ女の呪いのせいよと後々の世に語り継ぐ。 (終)















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