「ハートチャクラの楽器はピアノ(ホントです。第二チャクラがギターのように。)」
ローマの休日のデジタルマスタープリントを見て気分がいいから、続けさまに「戦場のピアニスト」を見る。パソコンを眺めたり、マンガ読んだりしながら、気持ちを逸らしながらチラチラ横目で見る。子どもの頃に同じポランスキー監督の「世にも怪奇な物語」を見たのも忘れられないが、デパートでやってた「アウシュビッツ強制収容所展」で固まりになってる松葉杖や髪の毛で編んだ毛布を見たことと、なんて名前だったかは忘れたが、「樹村みのり」のやっぱり収容所を描いていた漫画をたしかCOMで読んだことは、強烈に忘れられない。夜と霧を読んだり、映画を見たりしたのはもっと後のこと。薄い毛布と板のベッドと水みたいなスープを飲まされる話は、それからずっと他人事でない。母親がひとりでヨーロッパ旅行に行って、「何処へ行ってたの?」と聞いたら、「アウシュビッツ」を見てきたと言ったからびっくりしたことがあるが、なにかのっぴきならないエニシが僕の家にはあるのかもしれないし、そうじゃないかもしれないが、何度もミスティク・ローズ(OSHOメディテーション・セラピー)で、シーツを頭からかぶって号泣した時の気分はまるでユダヤ人だった。だから、映画の出来不出来は冷静に語れないが、主人公がたくさんの人に助けられるところが良い。反戦厭戦映画だが、ハート・チャクラの働きのひとつの層である「与えること、受け取る」ことを描いている映画とも言える。よかった。