ジャーナリストの田中宇さんの記事「ブッシュ再選の意味」 で、「大統領選挙に不正があったのではないか」という指摘がありとても興味深かった。
不正のポイントとして「コンピューターを使ったタッチスクリーン方式の投票機」が挙げらた。
■ 投票機メーカーのCEO「ブッシュを当選させる」
ディーボルトは、最大のシェアをもつ投票機メーカーだ。選挙前にもプログラムの欠陥が指摘されたが、内部プログラムは公開されないまま選挙を迎えた。同社最高責任者
ワルデン・オーデル(Walden O'Dell)は「11月の大統領選挙ではオハイオ州で必ずブッシュを勝たせる」という趣旨のメモ書きを共和党陣営に送っており、そのメモは最近暴露された。(10/8/04「不正が横行するアメリカ大統領選挙」)
■ 何度ケリーを押してもブッシュが出る
投票機による不正を監視している組織には「ケリーの方をタッチしたが、次の確認画面で『ブッシュで良いですね』という表示が出て驚いた。そそっかしい人は騙されてしまうだろう」「何度ケリーを押しても確認画面でブッシュが出てきた」「確認画面が出ないまま終わってしまった」といった有権者の体験記が寄せられている。(11/7/04「ブッシュ再選の意味」)
■ 出口投票と投票結果の誤差
もう一つ「怪しげ」とされていることは、開票前の出口調査の結果と、実際の選挙結果とされている数字とを州ごとに比較すると、投票機を使っている州でのみ出口調査より実際の結果が5-7%ブッシュに有利になっていることである。投票機のシステムは多くの場合再確認ができない。それをいいことに、投票機でシステム的な不正が行われ、各州でブッシュが有利な数字に書き換えられたのではないか、という疑惑である。(11/7/04 「ブッシュ再選の意味」)
おいおいおい!この民主主義国家でアメリカでこのような不正は信じたくはないが、とても疑わしい。開票前のCNNの出口調査では、オハイオ州女性では53%対47%、男性では51%対49%でケリーが勝っている(Kerry Won. Here is the fact)。ところが開票してみると、ブッシュ勝利。あやしいな~。
どちらにしろケリーが敗北宣言をしたのだから、ブッシュ勝利にかわりはない。ただ、「ケリーを押してもブッシュにがでる」という投票機のプログラム不具合については徹底的に調査をしてもらいたいと願う。一つの投票機メーカーによって、民意に反したリーダーを選ぶことになってしまえば、この国も終わりだ。