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カテゴリ:米BSE・狂牛病問題
アメリカの狂牛病問題で、7.30の日記に書いた3頭目の疑いとされる牛はシロであったらしいが、そんなもんで安心してはいけない。 ■ アイダホ州のヤコブ病集団発生 どうやらアイダホ州で今年の2月以降ヤコブ病とされる症例が6件発生したらしい。(<ヤコブ病>米アイダホ州で6件発生 5人死亡 (毎日新聞) - 8月13日) 全員が60歳以上で、隣接する地区に住んでおり、うち5人は既に死亡している。 ヤコブ病は100万人に1人の割合で自然発生する難病だが、牛海綿状脳症(BSE)の病原体によっても発症する。州政府は 「自然発生によるもので、BSEの牛を食べたためではない」と説明したらしいが、アイダホ州の人口は140万人しかなく、割合でみたらヤコブ病患者が6人も自然発生するとは考えにくい。 このようなヤコブ病集団発生は全米で確認されているらしい。(2005.07.30日記) ■ 食品悪評禁止法(Food-Disparagement Law) このようなヤコブ病集団発生に関することは、BSEが影響しているかを科学的に証明することは難しい。したがって、 2005.08.07の日記に書いたように、食品に関するグレーな領域は食品悪評禁止法(Food-Disparagement Law) という馬鹿げた法律によって、メディアは伝えることができない。 特定危険部位(SRM)の除去作業に1000件以上の違反があったと農務省は公表した<除去違反、米で1000件超 BSE危険部位 (産経新聞) - 8月16日>のだが、今日のウォールストリートジャーナルを見てみたら、見逃してしまうくらい小さな記事だった。 アメリカのメディアは食品にかんしてはかなり消極的になってしまうのも、この食品悪評禁止法(Food-Disparagement Law)によるものだと思われる。 メディアが食品にかんする実態を伝えられないアメリカで、食品の安全性はないといっていい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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