神戸魂

今は悲しいというより、無事に終わってホッとした気持ちです。

責任感の強い孝行をしっかり送り出せた。
優勝こそ出来なかったけど、最後は笑ってトモニ涙を流せた。
最後の最後まで孝行と闘えたし、歓喜の瞬間に連れて行ってもらえた。

あれだけみんなが一丸となって点を取らせたい選手が仲間だなんて、
俺たちは何と幸せ者なんだろうか。

熊本戦の前日「吉田って何年神戸にいたの？」と嫁に聞かれた。
６年と答えたらビックリしてた。
これだけ慕われているんだから、生え抜きか、そうでなくても１０年ぐらいは神戸にいたと思ってたみたい。

ほんと、在籍もたかだか６年。
代表歴があるような有名選手でもない。
常時点を取りまくっていた訳でもない。
レギュラーとして君臨し続けた訳でもない。

確かに孝行が、ここまで慕われているのは、
神戸サポーター以外には理解しがたいのかもな。
だから、私は孝行の凄さを説明した。

勝負強く、ユーティリティー性が高く、戦術理解力も高い。
そして、何より神戸のハードワークを体現する男であると。

でも、どれだけ説明しても、抽象的で上手く伝わらない。
前にも書いたけど、孝行の魅力を伝えるのは本当に難しい。
これに関しては、本当にもどかしく、悔しい。

でも、最後孝行の勇姿を見て、上手く伝わらない悔しさなど、どうでも良くなった。

あれを見たら誰だって分かる。
説明など無くても誰だって分かるから。

孝行がみんなから、どれだけ尊敬され、愛されているか。
そして、これほど愛される選手は滅多にいないことも。

凄いサッカー選手だったからじゃない。
素晴らしい結果を出したからじゃない。
有名選手だったからじゃない。

苦しくても、お前は逃げなかったから。
苦しい時こそ、お前は先頭にいたから。
いつでも、俺たちと一緒に闘ったから。

一緒に闘ってくれて本当にありがとう。
またいつの日かトモニ闘うから、さよならは言わないよ。
これからもトモニ行こうぜ孝行。

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