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テーマ:お勧めの本(7219)
カテゴリ:映画と読書
ローマ人の物語(2) アルプスを越えたハンニバル。 しかも30頭以上の象を連れて。 カルタゴ(現チュニジア)人であるハンニバルが何でアルプスを越えてわざわざローマに攻め入った? にわかに疑問に感じていたこともこの本ですべて晴れた。 圧倒的な数的有利にあったローマ軍をことごとく打ちのめす戦術家ハンニバル。 でも時代はまだキリストも誕生していない紀元前三世紀のこと。 まだポー川以北は、北からやってきたガリア人が集落を作りつつ、ローマを脅かしていた時代。 その戦況がイタリア半島内だけでなく地中海規模で展開している模様を詳しく描写しているのでまるで様々なシークエンスが同時進行していく映画のクライマックスのようにエキサイティングだ。これがずっと続いていくのだからたまらない! まさしく物語(ストーリア)は歴史(ストーリア)。 歴史(ストーリア)は物語(ストーリア)なんだ! それにしても空前絶後の危機に際した共和制ローマの一糸乱れぬ団結やリーダーとしてのメンタル部分の資質など強いもののあり方と言うのが手に取るように分かるし、表面上寛大で勇敢な振る舞いに見えても実はギリギリのところで選択せざるを得なかった苦肉の策であることも分かる。 僕は現代のローマに4年ほどお邪魔していたわけですが、この本に出てくるローマ人と現代のローマ人とのつながりについても思い巡らしながら読むことが出来る。とても興味深いです。 そして今のところ現代のローマ人に認識しうる古代ローマ人の性は、・・・・・全くありません(^^;)まあ、歴史に登場する人物と一介の現代ローマ人を比べたところで意味はないのかもしれませんが・・・。 あ、そうそう!こんな映画をまた観てみたくなりました。 フェリーニのローマ これこそ、僕のイメージどおりの猥雑なローマ! 最後の暴走族がブッチ切る夜のローマがしびれるほどに美しい! こんなのもあったな、また見直したい! サテリコン このシリーズを読んでいる間にまた見たいな。 10年以上も前に見た映画をまた違った感性で観れるに違いない。 ローマ人の物語(2) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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