カテゴリ:ブラジル産
※更新記録:「石メモ」コーナーをさらに分割。
※以下、本文です。 調子に乗って今日も色モノで(笑)。 ちょっと、石の話題から遠いところからはじめてしまいますが、 プロフィールの年表にもありますように、 私は一年半前に中部圏の海辺の(海辺だけれどまわりは山)の田舎から 東京(郊外)に越してきました。 夏の夜が暑いぞ、とか スーパーに赤味噌が何でこんなに少ないんだとか、 同じくスーパーで、尾頭付きの魚が少ないぞとか、 巨人戦がらみでない阪神・中日の試合中継が少ないぞとか (別に野球ファンではありません) いろいろ違うところはありましたが、 もっとも歓迎すべき変化は 石の店が多い♪ ことでしょう! 今まではアクセサリーコーナーの片隅の パワーストーンコーナー(タンブルばかり)とか、 たまに名古屋に出かけたときに探すとか、 ネットの画像にヨダレを垂らすとか、 なかなか原石と出会う機会がなくて切ない思いをしていましたが、 こちらでは原石さわり放題! 至福です。 喜びの勢いに任せて石屋を渡り歩けば、 お店の人と顔見知りになるのも時間の問題。 最初こそ目当ての石を買ってそそくさと店を出ていたのが、 しだいに長時間入りびたり、石談義に花を咲かせ、 時にはお茶や珈琲などをごちそうになっちゃったりします。 (注:すべてのお店でこんなことをしているわけではありません。念のため) とにかく、お店の人と仲良くなってしまうと、 時にとってもおトクなことがあります。 そんなおトクによって、私の手元にやってきた石がコレ。 右上のみごとなローズクォーツの結晶です。 ご存じ、ローズクォーツは、通常石英状で採掘され、 結晶はごく珍しいものです。 しかるに、この結晶は、ポイントの長さが なんと1.5cm! 大ぶりな結晶に見えても、先端が透明~スモーキーだったりするものが多い(右下)中で、 これは先端までクリアなピンクです。 結晶といっても、柱面が発達していないか、 互いにくっつきあっているものが多い(左下)ですから、 これだけ単独でポイントを形成しているのは、 きっととても珍しいのだと思います。 実はこの石、最初は店の棚には並んでいなかったのです。 石を物色しながら、 「珍しい石、ないですかねー」などと雑談をしていたら、 出してきて下さったのがこの石。 一目でクラッと来ましたが、そのときは取り置き品だと思っていました。 ところが。 「ローズの大きいのが欲しいっていうから探してきたのに、 他の石を見てたら、気が変わったって帰っちゃったんだよ」 とお店のご主人。 「すると……、この石は今、フリーなんですか!?」 と私。 「そうだよ、持ってくかい?」 「ぜひとも!」 ……というわけで、私はこのローズクォーツを手に入れたのです。 結晶になりにくいローズクォーツがこんな立派な結晶になったのも奇跡なら、 それが日本にやってきたのも、 探していた人の気が変わっちゃったのも、 それを私が見せてもらえたのも奇跡でしょう。 お店のおじさん、ありがとう! ちなみに写真の結晶は、すべてブラジル産、 丸玉はマダガスカルです。(一応スターが出ます) マダガスカルのローズクォーツでは、結晶を見かけないような気がしますね。 逆に、スターローズクォーツは、マダガスカル産に多いでしょうか。 これまで、ローズクォーツの色は、チタンによるものだと思っていましたが、ブラジル産は燐の混入と放射線による発色、マダガスカルのはチタンによるものと、発色メカニズムが違うのだそうです。 結晶やスターの特徴も、こういう違いによるものなのでしょうか。 せっかくなので、スターローズクォーツのスターの探し方をひとつ。 みなさんご存じかもしれませんが……。 スターを見つけるには、ペンライトが一番便利です。 ペンライトがなければ、 お店で石をスポットで照らしているライトの光を利用します。 要するに、全体を照らす光よりも、 集中して1点を照らすタイプの光の方が見つけやすいです。 石は、丸玉とか、カボションとかタンブルなど、 磨いてあるものなら見つけられます。 すべての石にスターが出るわけではないので、 まずは「スターローズクオーツ」と表示されているものでどうぞ。 ペンライトやスポットライトなどの光で石を照らし、 くるくる回転させていると、 キャッツアイのように光のラインが現れます。 このラインを見つけたらしめたもの。 ラインをたどるように回転させていくと…… 残りの光の線がいつのまにか現れて、 「*」のようなスターを見つけることができます。 ただし、スターの出方は石のよってさまざまなので、 交差する三本の光の線のうち、どれかが見えにくくて 「×」のように見えることもあります。 このスターは、ローズクォーツが他の水晶のように 6角形の結晶を作っていたとしたら、 結晶の縦軸に対して垂直に見えているものです。 つまり、水晶の結晶を六角形の鉛筆とすれば、 芯から六角形の角に向かって光の筋が出ているように 見えているわけです。 ですから、ローズクォーツのスターは、 だいたい石の決まった位置に見え、 スターが出た場所と反対側にもスターが見えるはずです。 お試しあれ。 私の経験ではマダガスカル産で、 透明度の高いタイプのローズクォーツには スターが多いように思います。 そうそう、アフガニスタンからは、結晶とは言いにくいものの、 とても色の濃い、まさに薔薇色のローズクォーツが採れます。 すでに絶産とも聞きますが、欲しい石のひとつです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/08/05 10:25:12 AM
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