カテゴリ:中国・(チベット)・韓国・モンゴル産
チベットはカイラス山産の水晶です。 カイラスと言えば、仏教、ヒンズー教、ジャイナ教、ボン教など、複数の宗教の聖地とされる独立峰です。 もちろん、写真でしか見たことはありませんが、 鋭くそびえる山々の向こうに唐突に現れる、雪をいただいたドーム状の姿は、 それが何という山であるかを知らなくても、 特別な雰囲気を感じるのではないかと思います。 その位置はここ↓です。 さらにくわしい地図はこちらにあります。 見てみれば、独立峰とは言え、立派にヒマラヤの範囲内。 カイラス水晶は、ヒマラヤ水晶でもあるのです(たぶん)。 ヒマラヤ水晶に興味を持ち始めた頃、 某ショップのオーナーに、聖地カイラスと言うところでも水晶が出ること、 以前一つ持っていたが、とてもすばらしい水晶だったことをうかがって、 (そのときにはすでにお持ちではなかった) 一目見たかったなあ……と思っていたところ、 2005年になって、Webショップで発見。 目を疑いつつも思い切って購入したのが写真の石です。 Webショップを見つけたときは、発売されて一通り注文が入ってしまったあとだったらしく、 かなりSOLD OUTになっていましたが、この石を選ぶのに迷いはありませんでした。 こうして、我が家のファースト・カイラスとなった水晶は、 長さは約11.5センチの、いわゆる「レーザー・ワンド」タイプ。 ミルキーなように見えて、実は内部の透明度は高く、 表面だけが白く曇って見えています。 このくもりぐあいが絶妙で、マダガスカル産などにあるように、 磨りガラスのようになっているのではなく、 ロシレムのようにびっしり成長線で内部が見えないのでもなく、 白く曇っているようでいながら、サテンのような輝きがあり、 手ざわりはなめらかです。 お店の方の話によると、石英の粉がついているとのこと。 つまり、極小のドゥルージーってことでしょうか。 カイラス産では、このほかに、すばらしい照りと透明感を持ったタイプや、 黒いファントムやインクルージョンを持つタイプ、 ハーキマーのような短くころころした感じのDTで黒いインクルージョンを持つもの、 うわさによると色水晶も出る様子です。 白く曇ったタイプ、透明タイプは、レーザーでDT率が高く、 ぶつけると高い音が出るいわゆる「シンギング・クォーツ」も多いのだとか。 写真の石もその例に漏れず「シンギング・クォーツ」でもあります。 石のパワーがわかる方にさわっていただいたところ、 上にまっすぐ昇っていくようなパワーがあるのだそうです。 パワーの鈍さを自負する私が、そういう水晶を持っているのは なんだか宝の持ち腐れのような気がしないでもありませんが……。 とにかく、ヒマラヤ水晶としてみた場合の印象では、 カイラスの水晶は、ネパール・ヒマラヤ水晶よりも、 インド・ヒマラヤ水晶に近いです。 ネパール・ヒマラヤ水晶は、どれほど透明でも、 どこか大地とつながるイメージがぬぐえませんが、 インド・ヒマラヤ、そしてカイラス水晶は、 大地から解き放たれた軽やかなイメージがあるのです。 さらに比べてみると、カイラスよりもインド・ヒマラヤ水晶の方が エネルギッシュ……というか、プリミティブな元気良さ。 カイラスはより研ぎ澄まされ、純粋になった感じ。 「カイラス」とは、ヒンズー語で「Crystal」という意味だそうで、 まさに結晶、あるいは水晶という名前の場所から来たと思うと、 なるほどとうなずいてしまいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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