2378017 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007/09/23
XML
別館サイトに検索からいらっしゃる中に、「モス・クォーツ」を探してこられる方がちょくちょくいらっしゃいます。
別館サイトでは、用語集の中の「この石って何?」のところに、
セサミ・ジャスパー(本当は花崗岩の一種)の別名として紹介しています。
セサミ

しかし、ふと気がつきました。これだけでは、誤解を招くんじゃないか。
というのも、もう一つのモス・クォーツは、
あまりにも当たり前で説明するまでもないと説明をしてなかったので、
それでは、モス・クォーツとは、
セサミ・ジャスパー(花崗岩)=モス・クォーツと勘違いされてしまう危険がある。

説明するまでもないとたかをくくっていた「モス・クォーツ」とは、
緑泥入り水晶のこと。
鉱物の分野でも「苔入り水晶」と呼ばれます。
モス(moss)すなわち苔です。

検索してみると、いわゆるガーデン・クォーツも
モスクォーツとしてヒットしてきます。
なかには、モス・アゲートもあります。
アゲートも大きく見れば二酸化珪素、すなわち石英の仲間ですけれど、
アゲートをクォーツといってしまうのは、混乱の元のような気もします。

緑泥入り水晶はいろいろあれど、「苔」というのですから、
緑泥がぱらぱらとまばらに入っている程度では「苔」とは言えないでしょう。
ガーデンクォーツで、白いタイプのものも個人的には「苔」とは言いにくい。
やはり、もこもこ緑で「苔」っぽいものが、
そのものずばりでモス・クォーツでしょう。

モス・クォーツ

……というわけで、モス。

パキスタンはスカルドゥ・ロード産のクローライト入り水晶。
ネパールで見かけるクローライトよりは色が淡い感じですが、
もこもこびっしり内補されているようすは、まさにモス。

やや細めのDT(両錐)の結晶が、アクロバティックにくっついているようすは、
ネパール産の「かきあげ水晶」にも通じるものがあります。
似てるんですよねえ……ネパール産とパキスタン(北部)産。

これと同じような水晶の、もっと大きなクラスターの写真を見たことがありますが、
モスを内包し、先端が透明な結晶が群れているようすが、
なかなか美しく、いつか実物を見たいものだと思っています。

月末のIMAGE展にないかなあ……。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007/09/23 11:01:45 PM
コメント(0) | コメントを書く
[アフガニスタン・パキスタン] カテゴリの最新記事


PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Category

Comments

フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
通さん@ Re[4]:深紅であるはずの石(12/10) わ!わ!こちらにお返事をありがとうござ…

Recent Posts

Favorite Blog

石ころ館雑記帳 石ころ館店主さん
めいの一日 咲月さん
風の石達、花達、光達 coron2003さん
Rutile Cat The Twin Rutile-Catさん
まーの石と日々の色々 @まー@さん

Freepage List

Profile

KURO−M

KURO−M


© Rakuten Group, Inc.