|
カテゴリ:瞳
女優・夏木マリ
特にキッカケがあったわけではないのだが、気づいたら好きになっていた いや、好きというか、憧れの的になっていた 男が女に憧れるって変かなぁ? でもさ、カッコイイんだよね 芝居のみならず、歌手として精力的に活動したり、幅広いジャンルで活躍されていて、人生を謳歌してる!って感じがして、ものすごく生命の情熱・パワーが漲っていて、それがこちらにまで伝わってくる “自分もそんな風に生きてみたい…” そんな思いが、女優・夏木マリの生き様に憧れるという気持ちに投影されているのだと思う そんな憧れの存在である、夏木マリ氏が舞台に出演されるというので、間近で拝見するチャンス!と、公演が行われている世田谷パブリックシアターへと出かけた 『夏木マリ・印象派NEO~わたしたちの赤ずきん』 女優、歌手と多方面にわたり活躍する夏木マリ ライフワークとして1993年からスタートした「夏木マリ・印象派」は、自ら演出も手掛け、この15年で海外公演も含め80以上のステージを重ねた 今回の作品は、2007年にオーディションとワークショップを通して、夏木マリによって選ばれたプレイヤー達“MNT”(マリ・ナツキ・テロワール)とともに、新たな「夏木マリ・印象派」を創造する まだ誰も知らない夏木マリが動き出す… (公演紹介より引用抜粋) 【印象派】という言葉を辞書で調べてみると、“印象主義によって立つ芸術運動の一派”と書かれている さっぱりわからん で、【印象主義】を調べる “19世紀後半から20世紀初頭にかけて、フランス絵画に始まり、ヨーロッパに広まった芸術思潮。自然や事物から受ける感動を忠実に表現しようとする” わかったような、わからないような… 客席に入ると、赤い照明で照らされ、赤くよどんだ空間が待ち構えていた 舞台には、便器が整然と置かれている ????? 独特な世界観に、期待と不安が入り混じるなか、舞台は始まった 今日観る『夏木マリ・印象派NEO』は、タイトルに“わたしたちの赤ずきん”とあるように、童話の赤ずきんをモチーフに展開される しなやかな肢体から繰り広げられるパフォーマンスに目を瞠る 奇声をあげたり、耳を劈くような高い声で歌ったり、暴力、難解な言語と、独特の世界が繰り広げられ、自分のなかでは「?」マークがたくさん頭の中に浮かんできて、なにかが処理できないままに時が進んでいく 理解しようとしないほうがいいのか? 見るままに、何かを感じればいいのか? ただ純粋に受け入れればいいのか? そうこうしているうちに、濃厚な90分は過ぎてしまった… 印象に残ったことといえば、衣裳やセット、舞台装置が赤・白・黒の3色でまとめられていて、色彩が鮮やかだったこと あとは、ラスト近くに赤いピンポン玉(総数2万個!)が舞台天井からザーッッ!と勢いよく落下してきて、そのシーンに興奮したぐらい そして何よりも、夏木マリ氏のオーラとパワーは半端じゃなかった!! と、結局は上辺でしか作品を捉えることができなかった 舞台終演後、少しの休憩を挟んで、アフタートークが行われた 舞台を務め終えたばかりの夏木氏が、客席からの質疑応答に答えながら、“印象派”シリーズについてトークしていくというもの “印象派”というシリーズの作品に賭ける思いを語る夏木氏が、 「非日常的なものを作っていきたい」 と言っていた その言葉を聞いて、舞台を見て何か物足りなさを感じていた自分の疑問は解けた 作品を通して何かを無理して見つけたり感じるのではなく、パフォーマーたちのパッションをただ素直に受け止めればいいのだと… 憧れの存在である夏木マリ氏と、非日常的な空間を共有することができ、ちょっぴり満足する自分なのであった 『夏木マリ・印象派NEO~わたしたちの赤ずきん』 世田谷パブリックシアター 4月2日(水)~5日(日)まで 出演/夏木マリ/MNT お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月19日 10時34分07秒
[瞳] カテゴリの最新記事
|