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2007.05.30
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カテゴリ:TV・本・映画


オーヘンリーの短編が大好きだ。
シニカルだったり、ユーモラスだったり
心温まったりする。
節目節目でそんなことがあったなぁとか
そうなってたまるか、と思ったりする。

「最後の一葉」があまりにも美しいドラマであるのに対し
「賢者の贈り物」は愛の行き違いを示しているようで、
ちょっと哀しい。
それでも自分の恋愛はこんなもんだったなあと思わなくもない。

最低な気分になるときに思い出す話がある。
O.ヘンリーにしてはダラダラとした長編で名作とは言いがたい。
タイトルははっきりおぼえていないが「3つの道」というような話だった。

ある男がいた。
田舎で農家を幸せに営んでいたが、ある夜突然「オレはこんな田舎で埋もれる男じゃない」
と思い立ち、1丁の銃を携えて村を出る。
村の出口で道は3本に別れていた。
男は右側の道を選んだ。

その夜男は最初に立ち寄った酒場で酔っ払いから自分の銃で撃ち殺された。

男は左側の道を選んだ。
理由は忘れたけれど、一週間後ぐらいに男は軍人の怒りに触れ、同じ銃で撃ち殺された。

男は真ん中の道を選んだ。
完全に忘れたけれど、男は数年間、生きながらえた後同じ銃で撃ち殺された。

男は思いなおし、もと来た道を戻った。
銃はタンスの中にしまわれた。
男は結婚し、平和な人生を送った。
年老いてから、男は詩にめざめる。
何年も詩を書きとめた後、どうしても出版したくなって
さる有名な詩人のもとを訪れる。
彼の詩を見た詩人はいう。
「空を見てご覧。春の歌を歌う資格のあるのはひばりだけだ。カラスはひばりはになれないんだよ。」
「わかりました。」
帰った男はつぶやく。
「カラスの唄か」
男はタンスでずっと眠っていた銃をとりだし、
自らのこめかみに同じ銃をあて、引き金をひいたのだった・・・。

「さまざまな選択をし、表面的な人生を変えてみても最後は同じだ。」
という印象が悪い意味で強烈に残った。

気持ちが弱くなった時、なぜかこの話を思い出す。
いろいろ手を打っていたのに、どんどん環境が悪くなった時。
仲がいいと思っていた友達が、一人ずついなくなる時。
騒いでもダメだ、静観しようとじっとしていたら、さらに事態が悪くなった時など、
僕はこの3本の道の話を思い出す。
思い出したからといって、解決にもなぐさめにもならない。
でもいつも、自分が3本の道の分岐点で選択しあぐねている気分になっている。






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最終更新日  2007.05.30 23:09:22
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