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コッパ作家の処世術その3です。
小説を投稿しました。賞を取りました。めでたくデビュー作が発売されました。おめでとうございます。あなたは作家です。文筆業者です。出版社から印税が振り込まれました。 翌年、税務署に行って確定申告してください。 確定申告は、「小説を書くためにこれだけ経費を使ったので、儲かったのはこれだけです。税金を払いすぎてますので、税金を返してください(あるいは、税金を少なく払っていますので、残りの税金をお支払いします)」と税務署にお知らせする手続きです。 作家の印税(報酬)は、源泉徴収されています(あらかじめ税金が引かれて支払われている)。 初年度はあんまり儲かりませんので、ほとんどの場合税金の払いすぎになっています(デビュー作でベストセラーを出した作家は別です)払いすぎた税金は返してくれます。 これを還付といいます。 確定申告のとき、作家であるあなたは、職業欄を「文筆業」にしましょう。 カッコイイからと言って、「マルチメディアクリエイター」とか、「プランナー」とか、「デザイナー」とか書かないでください。 事業税という税金があるのですが、林業とか、ある特定の職業は事業税の対象外なのです。 作家(文筆業)は本来、事業税を払わなくてもいいのですが、困るのは、版元(出版社)が間違えた支払調書を送ってきた場合です。私の場合は、「印税」なのに「デザイン料」になっていました。 デザイン料=デザイナーですから、そのまま税務署に出してしまうと、事業税の対象になって、払わなくてもいい税金を払うはめになります。 「デザイン料」など、違う内容で送られてきた場合は、担当編集者に、「お間違いですので、正しいものに作り替えてください」と電話してください。 担当者は断ります。たぶん迷惑そうに断ります。「金額が間違えてないならそれで出してください」と言います(実体験です)。 これは仕方のない部分もあります。確定申告の時期は年度末で、会社員(編集者)にとって一年で一番忙しいシーズンなんですね。会社員は、確定申告関係ないので、事業税なんて知らない。 「原稿料でもデザイン料でも同じだろ? なんでそんなことを書き直さなくちゃならないんだろう? こっちは忙しいのに」って思ってる。 ですが、多少うるさがられても、引き下がったらダメです。正しい支払調書を出してもらいましょう。 お金のことはきちんとするべきです。他人のミスで払わなくてもいい税金を払うなんてアホらしいと思いませんか。 ポイントのおさらい 支払調書の項目をチェックする。間違えている場合は、正しい支払調書を出してもらう。 申告のときの職業欄は、文筆業にする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年10月17日 09時52分03秒
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