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表参道交差点から渋谷に向けての靑山通りは、三宅坂から始まる靑山通りの中でも最もハイセンスの街並みです。表参道の交差点の両側に、クレジット会社のJBC本社とみずほ銀行支店とがあり、堅い感じの街並みで始まりますが、JBC本社の入居している靑山ライズスクエア(平成15年2003年竣工)の一階には最新トレンドのインテリア商品を販売しているZARA HOMEがあり、その隣のスマートな賃貸ビル2棟置いて文化が生きるビル、9階建てのスパイラルがあります。
(写真1) スパイラルのファサードは複雑な造形を施した個性的なビルで(昭和60年1985年竣工)、地上か奥に螺旋状のスパイラル・ガーデンという広間があるところから、その名が付けられた複合文化施設です。このビルにはオフィスも入居していますが、多目的ホール、展示場、演奏会場、講演会場、生活用手工芸品、国際色豊かなアート製品など展示販売場があり、レストランやカフェもあり、種々な機能が混然とした文化の雑居ぶりが、スパイラルの魅力となっています。 (写真2、3) スパイラルの斜め向かい側に、一際高く聳える異形のビルがAOビル(平成21年2009年竣工)です。AOビルは、外観が水色で同じデザインの高層と低層の二つのビルで構成されており、四角い高層のビルは斜めに捻れるように建っています。AOビルは、高層階はオフィスビルですが、4階までは高級感のあるファッション・ブランド店が入居しており、東京では珍しいオーストリアやハンガリーの料理店も入居していて、外観も内容も垢抜けしています。以前ここにあった高級スーパーの紀伊國屋は地下に入っています。 (写真4) 骨董通りが靑山通りに突き当たるところは、靑山五丁目交差点です。ここから渋谷方向に行くと左手に青山学院大学(昭和24年1949年設置)があり、その向かい側に国際連合大学(平成4年1992年竣工)があり、その隣にこどもの城(昭和60年1985年竣工)(児童育成のための政府の施設で最近廃止された。)があり、靑山通りは一変して学園通りの観を呈します。 (写真5、6、7) ここで人目を惹くのは国際連合大学の隣に建つ青山オーバルビル(昭和63年1988年竣工)です。16階建ての賃貸オフィスビルですが、楕円形の流麗な姿は、左隣にある格調ある国際連合大学とは対称的です。更に、国際連合大学の左隣のこどもの城の青山円形劇場も円筒のように屹立しています。直線美のビルを二つの円形美のビルが挟んで建つ都市景観美は靑山通りの自慢です。 (写真7、8) 青山オーバルビルの設計者は、3年前に建てられたこどもの城の楕円形ビルを意識していたと思いますし、その後、二つの丸みのあるビルの間に直線的なデザインの国際連合大学を割り込ませた建築家、丹下健三もまた靑山通りの街路景観美を意識したと思います。 なお、青山オーバルビルの前にオーバル・プラザという広場があり、広場の周りにカフェがあり、広場から青山オーバルビルの地下に入ると大衆向けのレストランが沢山あり、周囲の大学の学生たちやサラリーマンで賑わっています。 (写真9) 靑山通りは、宮益坂上で斜めに左折して宮益坂をバイパスして六本木通りと合流して明治通りと交差して終わります。 (余談ですが、こどもの城の跡地利用に広尾病院の移転計画がありましたが中止になり、現状のまま東京オリンピックで使用した後、都民のための学習・スポーツ用複合施設にリノベーションするそうですが、その際には是非この都市景観美を保持して欲しいものです。) (以上) 人気ブログランキングに参加しています。応援をよろしくお願い致します。 人気ブログランキングへ 写真1 靑山ライズスクエア 写真2 スパイラル・ガーデンという広間 写真3 スパイラル複合文化施設 写真4 AOビル 写真5 青山学院大学 写真6 国連大学と靑山オーバルビル 写真7 こどもの城 写真8 靑山オーバルビル 写真9 オーバル・プラザという広場 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.05.11 15:05:20
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