|
カテゴリ:カテゴリ未分類
それでは靖国神社の参拝に出かけましょう。
靖国神社は皇居の北の丸公園に隣接する、都心の一等地にあり、都内では明治神宮に次ぐ広大な境内をもつ神社です。地下鉄九段下駅から九段坂を上り終わるところに大鳥居が建っていますが、これが第一鳥居で、ここが境内への入り口です。境内に入ると参道の両側に多数の石灯籠が並んでいます。 (写真1、2) 大鳥居をくぐり少し進むと、前方に高さ12メートルの大村益次郎の銅像が聳えています。大村益次郎は長州藩出身で戊辰戦争を戦い、上野戦争、東北戦線などで戦略家として名を挙げ、新政府でもいち早く国民皆兵を唱えるなど、日本陸軍の創始者と言われた人です。 (写真3) 更に参道を進むと参道をよぎる道路がありますが、この道路が靖国神社の外苑と内苑の境界になります。内苑に入ると青銅製の大鳥居が建っています。これは第二鳥居でして、明治20年建設されたもので、円筒形の柱は継ぎ目がない重厚な鳥居です。内苑の入り口には両側に大きな石灯籠が建っており、その基壇のレリーフに日清・日露戦争の戦闘場面が描かれています。 (写真4、5) 青銅大鳥居をくぐると、その前には靖国神社の正門となる神門が建っています。神門は昭和9年(1934)年に建造されたもので、切り妻造りの屋根を持つ、間口の広い門です。門扉には皇室の紋章である菊の紋章が輝いています(前回の写真参照)。 (写真6) 神門をくぐると前方に大きな拝殿が見えますが、その拝殿の前には檜造りの中門鳥居が建っています。この鳥居は拝殿前の広場を仕切る優雅な鳥居です。拝殿は明治34年(1901)に建築され、正面の屋根を寺院建築にある曲線的庇を採用しているのが特徴的です。 (写真7、8) 本殿は拝殿の真後ろにあります。明治5年(1872)に建築され、構造は神社建築の神明造りで、千木と鰹木を載せ、平入り屋根の直線的な建物です。本殿の建物は正面階段を上った高い位置にあり、雄大な印象を与えます。平成元年には大修築がなされて、高齢の遺族や多くの参拝者のために参拝しやすいように廊下とエレベーターを改築しました。 本殿には二百四十六万六千余柱の祭神が祀られています。今時大戦で戦死された英霊の場合も名前を和紙に記した霊爾に魂を呼び寄せる招魂式を行い、霊爾を本殿に移すことで合祀となります。合祀されて魂の抜けたあとの霊爾簿は本殿とは別の鉄筋コンクリート銅板葺き神明造りの霊璽簿奉安殿に保管されています。本殿に昇殿参拝するときに、この霊璽簿奉安殿を眺めることが出来ます。 どの家庭でも祖先の御霊を家庭の守り神として大切にし、お彼岸、年始の墓参りをするのが日本の伝統です。また、家庭という共同体だけでなく、地域社会や国家という共同体に貢献した御霊を神として拝んでいます。靖国神社は墓地ではありませんから遺骨も位牌もありませんが、英霊の御魂は、このように安置されています。国家のために一命を捧げられた方々を慰霊し国民として感謝を顕す場が靖国神社なのです。 (以上) 人気ブログランキングに参加しています。応援をよろしくお願い致します。 人気ブログランキングへ 写真1 巨大な第一鳥居 写真2 参道両側に並ぶ石灯籠の列 写真3 大村益次郎の銅像 写真4 青銅製の第二鳥居 写真5 大きな石灯籠 写真6 神門 写真7 中門鳥居 写真8 拝殿 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.10.07 13:00:51
コメント(0) | コメントを書く |