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東京今昔物語  (写真の世界 http://wakowphoto.world.coocan.jp/ より)

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2021.04.08
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カテゴリ:カテゴリ未分類
仏教は5世紀に日本に伝来し、奈良、平安、鎌倉の各時代に夫々複数の宗派が誕生し、日本古来の神道と習合して全国に伝播しました。仏教の宗派としては、奈良時代には華厳宗、法相宗、律宗が、平安時代には真言宗、天台宗が、鎌倉時代には浄土宗、浄土真宗、時宗、日蓮宗、曹洞宗、臨済宗が誕生し、現在まで存続しています。

鎌倉時代になると外来の仏教の布教が日本社会の底辺にまで広まります。鎌倉仏教は信者に厳しい戒律を求めず、在俗生活のままの信仰によって人々は救済されると説いたので、信者は広く一般大衆に根付きました。

他方では戦国時代には織田信長の比叡山延暦寺焼き払いがあり、浄土真宗の一向一揆などがあり、政治勢力との戦いがありましたし、江戸時代には儒教や国学から仏教排斥運動が起きたことがありましたし、明治初期には政府による神仏分離運動で廃仏毀釈運動が広く行われました。しかし日本社会への仏教の浸透は揺るぎなく、現代では日本国民の8~9割は仏教徒です。

芝の増上寺は、現在、関東における浄土宗の大本山の地位にある大きな寺院です。その創建の歴史は9世紀に遡ります。空海の弟子、宗叡が現在の紀尾井町辺りに建てた光明寺が起源です。その後、室町時代に聖聡が真言宗から浄土宗に改宗して、寺名を増上寺と改めました。

江戸時代に増上寺が徳川家の菩提寺となりますと、関東における浄土宗の宗務を統括する総録所が増上寺に置かれました。総録所は幕府と宗団との連絡事務を取り扱うところで、芝増上寺は京都にある浄土宗祖山の知恩院と肩を並ぶ地位を占めることになります。

浜松町駅から増上寺の山門に向かう途中に芝大門があります。ここは昔は増上寺の総門・表門のあったところで、隆盛時の増上寺は極めて大きく、東西はこの大門から東京タワーが建っているところまで、南北は芝公園から御成門までの広大な境内を持つ寺でした。
(写真1)

また、大門交差点付近から増上寺の方向を眺めると、大門と三解脱門と本殿の大殿の三つの瓦屋根が三段になって繋がって見える地点があります。増上寺の境内はほぼ平坦なのですが、このように増上寺の建造物を立体的に見せる工夫が施されています。
(写真2)

参拝するには、日比谷通りに面した、今は正門となった三解脱門から増上寺境内に入るます。三解脱門は増上寺内で戦災を免れた数少ない建造物で、元和八年(1622年)建立の二重屋根のある重層門です。この門をくぐると三毒(貪、瞋、癡の三つの煩悩)から解脱できるとされる門です。
(写真3)

三解脱門をくぐって正面を見ると巨大な大殿が聳えています。大殿の一階正面は拝殿となっていますが、二階が本堂で本尊の室町期の阿弥陀如来像が鎮座しています。三階は道場、一階は檀信徒控室、地階が宝物展示室と立体的な構造になっています。本殿は敗戦の昭和20年(1945)消失し、昭和49年(1974)再建されたものです。
(写真4)

大殿の右隣りに安国殿があり、「黒本尊」といわれる室町時代の恵心僧都作とされる秘仏の阿弥陀如来が祀られています。安国殿の右奥に進みますと、代々の徳川将軍家の霊廟があります。
(写真5)

その他の増上寺の主要建物群を列挙しますと、大殿の左隣りに光摂殿(講堂)が建ち、その左に三棟の増上寺会館が建ち、黒門から境内に入ると慈雲閣と経蔵が並んで建ち、大殿の後ろには圓光大師堂と貞恭庵が建っています。誠に増上寺の伽藍は壮大です。
(写真6)
(以上)

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写真1 増上寺大門


写真2 大門、三解脱門、本殿の代殿が三重に連なって見える。


写真3 三解脱門


写真4 本殿のある大殿


写真5 安国殿


写真6 増上寺の全貌








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Last updated  2021.04.08 17:04:16
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