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カテゴリ:木材のこと
日本では、カナダツガ造作材の先行きについて不安視する声が
時々聞こえてきますが、先週カナダへ行っていて、 カナダツガ造作材の原料になるショップアンドベター(色物、役物) に関しては、当面の間生産量、蓄積量とも問題はなく、安定的に 供給できることを確信しました。 カナダBC州森林伐採最大手のWFP社が伐採する量の 60%はカナダツガです。ショップアンドベターの原料になる ハイグレードの丸太は伐採量の中のごく一部ですが、 安定的に供給することは問題ありません。 下の写真はフレーザー川に浮かぶ、カナダツガのハイグレードの丸太です。 ![]() ただし、カナダツガ以外の樹種には供給に不安を感じました。 特に先行きの供給に不安を感じたのはピーラーです。 ピーラーは米松の中でも木目の詰んだものをピーラーと呼びますが ピーラーのハイグレードの丸太は本当に少なくなりました。 WFP社の場合、米松は伐採量の約10%ですが ハイグレードの丸太を確保するのはかなり難しくなってきています。 近い将来、ピーラーは持続可能ではなくなることが予想されますので ピーラーの造作材を使っている方は、他の樹種に変更することを おすすめします。 なお、中国木材さんの「ドライ・ビーム」など、構造材に使う米松に ついては、ハイグレードの丸太ではなく、スタンダードの丸太を 使いますので、蓄積、供給とも問題ないことを付け加えておきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.18 05:46:02
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