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![]() 私がこの本を知ったのは、今月初めに飯能で行われた、中村昇さんの講演会です。 中村さんは、 「農業では思い切り高い付加価値をつけて、消費者に直接売ることができる。 林業も農業に見習ってみたらどうだろうか」という問題提起の題材として この本を取り上げていました。 有機栽培だからといって美味しいとは限らない。 顔の見える農業だからといって美味しいとは限らない。 農家は世間一般で思われているほど貧乏ではない。 日本人の舌は愚鈍になってしまっている。 などなど、全部あげていたら枚挙にいとまがないくらい、 強烈な主張が続く本です。 一番驚いたのは、中村さんが講演会の中でとりあげた、 チシャ(サンチュともいう、焼肉店で使う菜っぱ)名人の話の中で、 「有機JASには賛同できない」と書かれていたことです。 できるだけ有機JASのついたものを買おうとしてきた私にとっては、 本当にいいものを目指すなら、有機JASでないほうがいいという 主張はとても意外でした。 本当においしいものをつくるためには、マニュアルではなく、 技能を伝承することが大切だと著者は主張しています。 林業、木材業でも同じことがいえるのではという中村さんの視点は 普段木材業界の講演会では聞いたことのない、新鮮な視点でした。 農業に少しでも興味のある人、大量生産の農産物に対して、???と 何か割り切れない気持ちを持っている人に、一読をお勧めします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.08.29 07:57:17
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