2656352 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

無垢の木材で造作材を作る枠屋の日記

無垢の木材で造作材を作る枠屋の日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

本物大好き

本物大好き

Comments

タウンライフアフィリエイト運営事務局@ タウンライフアフィリエイト運営事務局でございます。 平素は大変お世話になっております。 タウ…
ボニータ@ Re:掃除機をやめて、箒にしました。(10/09) 我が家は築86年の純日本家屋です。今は掃…
本物大好き@ oomoriさん コメントありがとうございます。返信が遅…
oomori@ 高野槙でつくったお風呂 水上館の樽型露天風呂に入ってきました。 …
本物大好き@ 西山達也さん コメントありがとうございます。 個人的に…
西山達也@ Re:木目調のプラスチックで「自然な雰囲気」?(03/29) 本物が残って行くことを信じています。し…

Favorite Blog

日銀の植田総裁が、7… New! コウちゃん9825さん

今考えていること(… くま塾長さん

じゆうたく考【お風… シェフ・オオシマさん

ホームページリニュ… フルーツ天国さん
重川材木店陸上競技部 OMOKAWAさん

Freepage List

Calendar

Archives

2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2013.10.21
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類


木材業界関係者の間で話題になっている、「里山資本主義」を読みました。

「マネー資本主義」が行動を刹那的にしているという視点は
正しいと思いますし、化石燃料依存を減らして、
里山にあるものを使ってエネルギーを自給していこうという、
本書の論旨には基本的に賛成です。

銘建工業のバイオマス発電の話からはじまり、オーストリアの
ギュッシング市の事例など、地域からお金を出さずにエネルギー
を自給することで、地域が活性化する事例が描かれています。

「木材は捨てるところがない」といわれますが、実際には
切り捨て間伐が行われているわけで、林地残材をどう処理するか、
さまざまな取り組みが行われてきましたが、決定打はないのが
実情です。

林野庁の林地残材フル活用実証事業などで、4年間評価委員としてお世話になった際に
感じたのは、里山からエネルギーを取ろうとするのであれば、
発電だけではまず採算が取れないので、熱電供給にすることが
最低限必要だということです。

近い将来、化石燃料が枯渇し始めれば、里山がもっと見直される
ことは大いにあり得ると思います。いい視点をもった本です。

気になるのは、里山のいいところしか書いていないことです。
吉幾三の「俺ら東京さ行くだ」ではないですが、田舎が嫌いで
東京に出てきている人はたくさんいるわけで、負の側面にも触れて、
それでも里山にはこんなにいいことがあるんだよという主張に
したほうがいいと思うのですが、少々美化しすぎのように感じます。

取材の中でストーリーを作っていき、ストーリーにふさわしい部分は
取り上げるけれども、ストーリーにふさわしくない部分は切り捨てている
ように、読者としては感じます。テレビのドキュメンタリー番組を
見ているような本です。

「これが日本の解決策!!」という帯のコピーはちょっと大げさですが
木材業界関係者にとっては、森林・里山の将来を考えるうえで
一読に値する本です。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.10.22 09:54:25
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.