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カテゴリ:本・読書
かたみ歌 / 朱川湊人
直木賞受賞の前作「花まんま」につづき、昭和の下町を舞台にした奇譚の数々。 懐メロの流れる昔ながらの商店街で・・・。 悲しい事件の起こったラーメン屋の二階をじっと見つめる男の正体は? 古本屋の片隅、ランボウの研究書にはさんだ栞代わりの紙片で交換される短い恋文の結末は? 死の予兆を見てしまう特別な力を持ってしまった青年の苦悩とは? 本作も、霊魂の存在を自然な流れで物語の中に溶け込ませています。 それらはちっともおどろおどろしくは無く、むしろ暖かく、あまりにも懐かしい匂いを運んできます。 私は、栞の話が一番好きです。 フォークソング度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/04/11 11:04:52 PM
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