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February 21, 2010
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buiscuitさんのブログで、とても素敵な記事を見つけました。

 

それが、今日ご紹介するアリーおばさんのお話です。

文才のあるbuiscuitさんのご説明を、先に読まれた方が、良いかも知れません。

 

アリーおばさんは、1885年生まれ。

アメリカ・アパラチア山地の山奥- 決して肥沃ではない土地で、

水道もガスも、車もテレビも電話もない木の家に住み、

畑を耕し、鶏と豚を育て、自給自足の生活をして暮らしてました。

38才で、幼なじみのユリシーズと結婚。

子どもはなく、81才で夫と死別してからは、一人暮らし。

九十二歳で生涯を終えます。

 

アリーおばさんの母親は、脳に傷を負って生まれて

殆ど動けない身体で結婚し、彼女を生みました。

そのため、家の日々の仕事は、幼くしてすでに、全てアリーおばさんの仕事でした。

毎日必ず激しい痙攣が、母親の身体を襲い、その時はすぐさま

熱湯でしぼった布で母親の体を温めないといけない。

アリーおばさんの掌、いつも熱湯で火ぶくれしたままでした。

48才で亡くなるまで、一日も具合の良い日がなく

一日も薬なしでは過ごせなかった母親とともに、30年のあいだを生きたことを

それよりほかの生活を、私は知らなかったけれども

何一つ私無しではできなかった母は、私の中に

何もまさる善きつよさを そだててくれた かけがえのない人で

最良の友人でした。  誰だって、報いられて生きているのですよ。

と、アリーおばさんは仰ってました。

 

アリーおばさんのお父さんは、おそろしく寡黙な働き者。

働いて働いて、かなりの畑地を手に入れて、独力で暮らしを立てた人。

誰とでも結婚できたかもしれないのに、何一つできない動けない

アリーおばさんの母親と一緒になることを択び、そして馬にひかせて

ひみもす畑地を 一人で耕しつづけて、一生を終えました。

 

今の自分の立場を考えると、アリーおばさんのお母さんと重なります。

私の母も、今でこそ私より、ずっと体力があるけれど

子どもの頃は、母も病をわずらったりしたので、

お友達のところみたいに、強いお母さんがいいなぁ。。。などと、

自分勝手なことを思っていました。

 

でも私が、お母さんになる時は、きっと母どころではなく

もっと体が弱いお母さんになる可能性もある-

体力が戻ってくれれば、また違ってくるだろうけれど、

そう思うと、アリーおばさんのお母さんの勇気と強さに、深く感動しました。

 

アリーおばさんのお父さんの様な人も、稀有だろうけれど

地球上には、いらっしゃるんだな。。。

アリーおばさんの心が、真っ直ぐに育ったのは、このお父さんとお母さんからのギフトが

大きいんだろうな。。。

 

そして、私の中の何もまさる善きつよさを育ててくれているのは、私の病だなと

(もうわるいところはないけれど)思うところの多いお話でした。

 

邦訳は、出ているのでしょうか?

ちょっとすぐには、見つけられませんでしたが、

原書は、ありました。(楽天では、売り切れでした)

 Aunt Arie

Aunt Arie: A Foxfire Portrait

アマゾン英語版だと、ちょっと中身を覗くことが出来ます。

今、一番読んでみたい本です星

 

追記:このお話の一部が紹介されていたのは、「本という不思議」長田弘著 

   みすず書房です。

楽天では、売り切れでした。

 






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Last updated  February 23, 2010 09:14:08 AM
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