今年の猛暑で、この時期にスギ花粉症で悩まされている人が多いようです。
アレルギー疾患ですので、完治ができませんが、ほとんど気にならないようにはできます。
マスクを手放せなかった妹は何もしなくても平気になり、感謝されています。
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秋の花粉症の原因として知られるブタクサやヨモギなどに加えて、今年は10月下旬からのスギ花粉飛散が心配されている。冷夏の翌年の猛暑という今夏の気象条件が、秋の飛散が多かった1994年に似通っているという。スギ花粉症の人は、早めに医療機関を受診して、予防策を講じた方が良さそうだ。
スギ花粉が大量に舞い、花粉症患者が増えるのは、例年2月から4月にかけて。スギは前の年の10月から11月にかけて雄花の芽の中に花粉を作り、気象条件によっては、秋にもわずかだが花粉が舞う。猛暑だった年は花芽がたくさんつき花粉量も増えるため、敏感な人は晩秋にも症状が出ることになる。
今夏は東京や大阪で連続真夏日の記録を更新する猛暑だった。東邦大学薬学部教授で非営利組織(NPO)「花粉情報協会」理事長の佐橋紀男さんが9月下旬、首都圏のスギ林を観察したところ、既に花芽がたわわについていた。
佐橋さんによると、過去に秋のスギ花粉飛散が異常に多かったのは1994年で、前年の93年はコメの不作を招いた冷夏だった。「冷夏の翌年に猛暑になったという点が、今年の気象条件に非常によく似ている」と指摘する。
東海花粉症研究所の所長で医師の宇佐神(うさみ)篤さんも「猛暑の年は、10月下旬から11月にかけてスギ花粉が多く飛ぶことがある。今年はその可能性が高い」とする。
ただ、春ほどの飛散量ではないため、医薬品メーカー各社は、「春に比べれば警鐘を鳴らすほどではない」(エーザイ)、「秋よりも、春に向けて早めの対応を呼びかける」(アベンティスファーマ)など、特別な対応はしていない。季節の変わり目なので、鼻風邪と間違えやすい面もあるようだ。「症状が出たら、花粉症を疑って耳鼻科も受診する必要があるでしょう」と宇佐神さんは話す。
秋の花粉についての情報は、
東邦大学薬学部のホームページで見られるほか、東京都の福祉保健局も、近くホームページ上で情報提供を始める。都でもスギ花粉が観測されれば、情報を盛り込んでいく予定という。
佐橋さんは「今後、平年並みか高めの気温が続き、雨が少なければ要注意。心配な人は早めに予防対策を。天気予報を毎朝見て、気温が上がりそうな日は洗濯物を戸外に干したり窓を開け放したりしないように」と助言している。
(出典:読売新聞)