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カテゴリ:病気・医療関連
脳卒中は死因第3位で身近な病気です。
つい10日ほど前に近くの賃貸マンションオーナーの奥さんが倒れました。 60代前半で、ここのところ急速に老化されていくのが気になっていましたが、 高血圧で投薬治療を受けていたそうです。 運良く頭が痛いといって倒れた時に、同じマンションの住人が一緒で救急車などの 手配が早くて一命は取り留めたものの面会謝絶の重体です。 後遺症が残らないことはかなり少ない病気ですが、リハビリの仕方では 機能回復に希望が持てるニュースです。 もちろん、予防に勝る治療なしです。 動脈硬化をさせなければいいので簡単だと思います。 *********************************************************** 兵庫県尼崎市の末広正美さん(67)は2000年夏、脳梗塞(こうそく)に見舞われ、右半身にまひが残った。懸命のリハビリで、歩けるまでになったものの、「右腕は動く見込みがない」と医師に告げられた。しかし、機能を取り戻す新しい訓練法があると聞き、2003年6月、兵庫医大篠山病院(同県篠山市)に入院。集中的なリハビリで、1週間後には指がわずかながら動き、3週間後には鉛筆が持てるまで回復した。退院後は、自ら訓練メニューを工夫し、右腕が使える喜びを味わっている。 ▼毎日5時間2、3週間で効果 脳梗塞など脳卒中の後遺症で、左右どちらか一方の腕や足に運動障害(片まひ)が起こることが少なくない。足のリハビリは歩けるようになることを目指すが、腕や手は、短時間のリハビリを毎日続けてもあまり効果がない場合、まひしていない腕で食事や字を書くことができるよう指導を切り替えることが多い。 これに対し、末広さんが受けたのは、まひした腕を集中的に訓練する方法だ。1989年ごろから米国で始められ、英語の頭文字をとって「CI療法」と呼ばれる。 この方法は、健常な腕を使わないようにした上で、まひした腕を使う訓練を毎日長時間、2、3週間かけて行うのがポイントだ。 兵庫医大病院と、分院の篠山病院では、2003年以降、47~81歳の男女20人にCI療法を実施。何も握れなかった人が、包丁を使えるようになるなど、14人で改善が見られた。一般に、後遺症が出て時間が経過すると回復しにくいとされるが、発症後16年以上たっても、ある程度動くようになった例もある。 なぜ、腕の動きが回復するのか。同医大教授の道免(どうめん)和久さんは「脳細胞に柔軟性(可塑(かそ)性)があるため。集中的な訓練で、運動をつかさどる大脳皮質の障害のない部分が、障害のある領域の機能を果たすようになる」と見ている。 ただし、訓練は過酷だ。同医大では、健常な腕を使わないよう三角きんで縛り、まひした手の訓練を毎日5時間、10~14日間行う。理学療法士が付きっきりで「タオルを動かす」簡単な動作から、「小銭をつまむ」「蝶(ちょう)結びをする」など、複雑な動作へと進めていく。訓練項目は62通りに及ぶ。 患者は単調な動作を繰り返す訓練に忍耐を強いられる。それでも、あきらめていた手の動きを取り戻す喜びは大きい。従来のやり方では「動く方しか訓練しない」と物足りなかった患者の不満も解消される。 もっとも、重いまひの場合、機能回復は難しい。昨年からCI療法を導入した自衛隊中央病院(東京都世田谷区)リハビリテーション科医長の越智文雄さんは「この治療の対象者はかなり限定され、脳卒中の片まひ患者の2割ほど」と話す。 道免さんも「まひが消えて元通りに回復する“奇跡の治療”ではない」と言い、指や手の関節を自力である程度動かせるなどの適用基準を設けている。 この治療は、日本神経学会などが昨年まとめた「脳卒中治療ガイドライン」で、リハビリの一つとして推奨しているが、普及していない。医療機関が請求できるリハビリの診療報酬は短時間に限られ、理学療法士が長時間患者に付きそうには見合わないことも一因とみられている。(科学部・木下聡) CI療法 Constraint induced movement therapy(脳卒中片まひの集中訓練) CI療法を行う主な医療機関 ◆慶応大病院(東京都新宿区)(電)03・3353・1211 ◆自衛隊中央病院(同世田谷区)(電)03・3411・0151(かかりつけ医からの紹介が必要) ◆兵庫医大(兵庫県西宮市)(電)0798・45・6111 ◆兵庫医大篠山病院(同県篠山市)(電)079・552・1181 (出典:読売新聞) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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