いつもありがとうございます。
軽微なケガなどで救急車をタクシー代わりに使うような人が
命にかかわる重大事の搬送時間を延ばしていると指摘されています。
対策として症状に応じて緊急対応度を変え始めているそうで、
改善されることを期待したいです。
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心筋梗塞(こうそく)など心臓病で救急搬送された患者は、病院到着までの時間が10分延びると、入院前に死亡する危険が約25%上昇することが川渕孝一・東京医科歯科大教授や杉原茂・大阪大教授らの調査で分かった。飯塚病院(福岡県飯塚市)などの分析では、重い心筋梗塞患者が1カ月以内に帰宅できる率も、搬送時間が約10分延びるごとに半減した。搬送時間が延びると病状が悪化することを裏付けるデータで、多数の重症患者を転送している救急医療体制を見直す必要性が鮮明になった。
川渕教授らは、千葉県の船橋市医師会などの協力を得て、02年度に同市内で心筋梗塞や狭心症などのために救急車で病院に運ばれた942人のデータを分析した。
119番通報から病院到着までの搬送時間は平均32.5分で、37人(4%)が入院前に死亡していた。重症度を考慮して分析すると、搬送時間が10分延びるごとに死亡率は約1.25倍になり、約43分かかった患者の死亡率は約5%、約53分だと同約6%になった。
一方、飯塚病院の鮎川勝彦救急部長らは、00~03年に同病院を含む福岡、長崎、熊本、鹿児島の4県の6救急病院に救急搬送された計5247人のデータを調べた。
重症の心筋梗塞と診断された患者は49人いた。このうち、搬送時間が20分以内だった9人は全員が入院1カ月後には退院した。しかし、20~30分の19人では1カ月後の退院は約半数の9人、40~50分では8人中1人になった。50分を超えた3人に退院者はなかった。
統計的には、病院への到着が9分54秒遅れるごとに退院率は半減した。
鮎川部長は「ヘリコプターでの搬送や救急病院の増設などで搬送時間を縮めることが、病状改善につながる」と話す。
(出典:毎日新聞)
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最終更新日
2006/04/08 07:36:50 AM
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