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カテゴリ:DEXTER(デクスター)
今回もCM抜きで一気に駆け抜けました。
意外な真実の暴露、そして2シーズンに繋がるストーリーも残しましたし、私としては満足の1シーズンでした。コメディ色が強い「マイアミ仕事人」かと思った始めの予想とは大いに違って、主人公デクスターの過去と内面を探るミステリー色の強いシリーズとなりました。これはうれしい誤算でした。 先日購入したEnjoy 海外ドラマLife 2007年 11月号と言う雑誌に、主演するMichael C. Hallのインタビューがあり、「Pilotを撮影するときには準備の時間があまりなくて、頭の回転が速く自分のゲームに全力を打ち込んでいる、と言うところから始めた」という風に言っていました。なるほど、始めのエピソードでなかなかデクスターのキャラクターが掴めなかった訳だったのだなと納得しました。 なお、Newsweek日本版8/1号の付録に「デクスター」の第1話が付いていて、そこに2008年DVD発売と書いてありました。 以下重大ネタバレにつき、これからシリーズをご覧になる方はご注意ください。 デクスターはハリーの教えを守った… ルディに捕らわれた妹デボラの行き先を捜すデクスター。やはりルディはデクスターに手がかりを残していた。それは"Born Free"「野生のエルザ」のテーマ曲。ライオンの子を人間が育てたあの映画ですね。 人食いライオンが殺され、その子ライオンを育てたアダムソン夫妻がケニアを去るときに、エルザを動物園に連れて行くか、自然に帰すかで決断を迫られた物語ですが、エルザの生い立ちはどこかデクスターの生い立ちを思い起こさせます。 デクスターはそのメッセージを「殺人鬼が生まれたところ」と理解して、自分が血の海で発見されたコンテナヤードのコンテナへと向かう。 当時のコンテナがそのまま残っているとは思いにくいのですが、案の定そこは現在は使用中でした。 そしてデクスターの動きがおかしいと目を付けていたドークスは執拗にデクスターを追跡する。襲われて反撃したデクスターを見て「本性を現したな」というドークス。 ここはアブナイ場面でした。彼も天性の悪人ハンターなのでしょうね。しかしルディの自宅に捜索が入って、この対決は一旦延期となります。 ルディの冷凍室でむしろ心地よいと感じたデクスターはやはりお互いに共通するものを感じたのでしょう。そしてやはりそこにも"Born free"の手がかりが。 そう、本当に生まれたところを捜せ、ということだったのですね。 彼の母ローラ・モーザーの自宅へ向かうデクスターは、闇に葬られたはずの幼い頃の記憶を取り戻す。 そう、彼には仲の良いブライアンという兄がいた。母はカラフルなマニキュアをしていた。そしてそこに立っていたのはルディ(ブライアン)だった。 なぜルディがデクスターに近づこうとしていたのか、そしてデクスターがなぜ冷凍庫キラーに同じ物を感じ、「遊ぼう」と言っているように感じたのか、全ては血を分けた本当の兄弟だったからなのですね。ベタな展開と言えばそうですが、さすがに私は思いつかなかったです。 母親たちがコンテナで惨殺されたのが発見された時、義父のハリーはまだ何も判らないデクスターだけ救い出して養子にし、物心ついてたブライアンは見捨てていた。その後のブライアンの人生は悲惨で、施設に入れられ大きくなってからは反社会性人格として隔離されていたという。 ハリーがブライアンの見抜いたのは正しかったのかも知れませんが、ブライアンもハリーを恨むでしょう。入院中のエンジェルがルディの本性を突き止めたのはさすがでした。 その後のブライアンは殺人鬼となってある日探し求めた弟が同じだったと知って喜んだという。お互いの前では殺しを辞められない素直な姿を認め合うことができる。そのためにデボラを殺そうというブライアン。 でも、デクスターには繰り返し教え込まれたハリーの掟(code)がある。彼はkillerしか殺さない。そして、兄ブライアンはkillerである。しかもデボラは血を分けていないが大切な妹だ。 このアンビバレンツが良いですね、デクスターの本質を表していると思いました。 デクスターはハリーによって与えられた家族の絆を守って反撃し、ブライアンは逃走する。エンジェルの情報で警察も現場へ現れ、ドークスのデクスターに対する疑いはさらに強まるが、そこを「私の兄よ」とデボラが助ける。 最後のどんでん返しは予想通りでした。デクスターは自宅に現れたブライアン(バイニー)を捕らえると、彼の冷凍室へ。 自分が自分でいられる唯一の存在をデボラを守るために殺さなければならないデクスターの悲しみがとても辛い。殺されるブライアンは最後まで弟を愛していたでしょうね。 警察はルディが自殺したと処理し、冷凍庫キラーは一件落着。 デクスターは元の偽りの生活に戻り、デボラも心の傷を隠して復帰する。殺人鬼を殺して本当は感謝されるはずのデクスターの本性はやはり殺人鬼。 "Yeah, they see me, I'm one of them; in their darkest dreams." ラゲルタは降格となり、新しい警部補としてエズミー・パスカルという女性が着任。その任務は警部からラゲルタを押さえることだという。 さて、2シーズンではラゲルタは元の地位を取り戻すことができるのか? ドークスは執念深く蛇のようにデクスターをつけ狙う。 そして、ついにポールは自分がデクスターにはめられたのではないかと気がつき、リタへ警告する。リタはポールの言うとおり、彼の靴の片方を見つけ、愕然とする。殺人鬼を愛したのはデボラだけではなかった。 リタはデクスターに疑いの目を向けるのでしょうか。それとも、目の前の彼だけを見て心を偽ってつきあうのでしょうか。 実に見事な終わり方でした。本国ではただ今2シーズンは現在放送中ですが、日本でも必ず放送して欲しいです。 FOX CRIME デクスター~警察官は殺人鬼 ねこはむさんのブログ suubiさんのブログ 道産子さんのブログ カクテキさんのブログ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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