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カテゴリ:ボストン・リーガル
年末2時間スペシャルという形で放送されましたが、ちょうど見たのが新年でタイミングが良かったです。BLは季節が織り込まれている事が多いので、日本でもこうしてタイミングをはかって放送してもらえるとうれしいですね。
そして、久しぶりにウィリアム・シャトナーの独断場の法廷シーンに唸らされました。このエピソードでエミー賞にノミネートされたというのも納得です。 ・夫をシャベルで殴って殺したペネロピをデニーが弁護 前回、事務所がエコではないと訴えたウォルト・キンボールの妻ペネロピが、自宅前で雪かきをしていて、口論の末、気がつくと夫を殺していたと自ら通報し逮捕された。 下心のあるデニーは、殺人罪で不利である事を承知で弁護を引き受けたため、アランが心配するが、今回だけはどうしても一人でやり通すと頑として譲らない。さらに、久しぶりに注目を浴びたためにマスコミを前に好きなようにしゃべりまくり、ここで負ければ事務所の信用ががた落ちになってしまう。 デニーはペネロピが一時的な心神喪失であったと言うことだけで闘うつもりで、そのために精神科医を買収して被告に有利に証言させる。 検察側が夫婦が離婚するつもりだったことを指摘、夫が死ねば財産が丸ごと手に入ると動機もあり、これまでも精神病の病歴がないと追及するが、デニーは更年期のホルモンバランスの崩れでかっとして正気を失っただけ、意図的に殺した訳ではないと主張。 始めは全く策がないように見えたが、絶妙の最終弁論で陪審は無罪の評決を出す。途中、アランは心配のあまり変装して傍聴していたが、デニーの勝利に賞賛を贈る。 ・ジェリーとケイティが離婚弁護士の下劣な広告を訴える 夫が自分と離婚したのは、たまたま広告を見たためで、まるで離婚を勧めるような弁護士事務所の広告はやりすぎであると言うクライアントが現れる。 ジェリーとケイティは相手の弁護士が話を聞かないために起訴し、裁判ではジェリーが弁護士の品位や威厳について訴える。 判事は広告は適法としながらも、人の離婚につけ込んでそれをそそのかすような広告はやりすぎと認め、陪審裁判をするように決定を出す。 ジェリーが「アラバマ物語」を例に出したのは、いかにもDEKのドラマだなと言う感じでしたが、案件としてちょっと物足りなかったかな。「あなたの人生、それで良いの?」「今こそ離婚の時」というのが下品なのかどうかはよく判りません。コピーみたいなのがダメなのかしら。 要は、トゥレット症候群と診断された事もあるジェリーが、奇妙な声を出したりチック症の様な症状を見せたりしても、ケイティが「あなたは威厳がある」と認め、仲間意識なのか彼女も変な声を出してみたり、そういう所と対比させたかったのかも。 この話、「アリー」でジョンがトゥレット症候群(多分そうだった)の女性と交際していた時の展開と似ていますね。 デニーの一人舞台は、さすがに良かったです。自信なさげで、すっかり闘う方法を忘れたかに見えたデニーが、思いのままに語り出して法廷を自分の物にする、その流れに私も飲まれてしまいました。 ホイットニーがのぞき見したノートに「デニー・クレイン」と何百回も書いてあったのには爆笑してしまいましたが。 アランの友人として必死で守ろうとしていましたが、デニーはここまで4年アランの陰に隠れて来て、今回だけは往年の輝きを取り戻したいとがんばった。その事に、あのデニー・クレインが感極まってしまう、というのが良かったです。 ただし、陪審裁判というのはこういう事になってしまうのも恐いですね。確かに、気がつくと殺していた、と言うことだったのかも知れませんが、この奥さんは何も罪を問われることはないわけですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 4, 2010 08:32:37 AM
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