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カテゴリ:CSI:マイアミS10
『さようならマイアミ・ファミリー[後編]』
2012年4月段階で記入したレビューです。 どのシーンもどの会話も「これが見納め」と思いながら見ました。 そう思うとなおさらキャストやスタッフに対して感謝の気持ちが沸いてきます。本当に、楽しい10年間をありがとう。 Horatioの台詞もポーズも、とにかくかっこよさに惹かれ、悪と闘う孤高な姿に切なさを覚えました。 マイアミの青い空と海、エバーグレイズに癒されました。アクションと映像美を追及したスピンオフでした。 始めはHoratioを中心としたドラマも、シーズンを重ねるごとにラボのメンバーが立派な捜査官に成長し、仲間の楽しいやりとりが見所にもなってきました。 もしかしたら、このレビューを書くのも最後になるかも知れません。 CSIマイアミに恋をして、夢中になってホームページを作り、レビューを書いている時が何よりも楽しかったです。なんと、それを10年もやってきたとは。 ところで、このエピソードにRolling StonesのRon Woodが楽曲"Coming Together" を提供しています。彼はCSIマイアミの大ファンで、キャストメンバーとも親しいそう。 歌っているのはKelly Jones(The Stereophonics)でギターはMick Taylorなのだそうですよ。 タイトルの「Habeas Corpus」は人身保護令状という意味だそうです。 誰かが大変な目に遭っている。その目を見ていて誰かな~と思っていたら、やはりRyanでした。 彼がボコボコにされるのは何度目でしょうね。 意識がもうろうとする中、昨夜の出来事が少しずつ判ってきます。やっぱり、元凶はSamanthaだ! Ericの頬に傷があるところを見ると、前のエピソードとほとんど間を開けない、あるいはその日の夜なのかも知れませんね。 Samanthaが扱った証拠が全て採用されなくなったのは、Vogelの下働きをする彼女のボーイフレンドの検事補Joshのせい。ただし、証拠はない。Ryanは何とかそれを明らかにしたいところだが、絶対にSamanthaを許せないのがNataliaですね。 「私はただ誰も話題にしたくないこと(elephant in the room)を言っているの。Smantha Owenはあいつと寝ているのよ。そこが問題よ。」 ラボのメンバーがシーサイドのバーで飲んでいる姿は久しぶりですね。でも、Samanthaはお呼びじゃなかったようで、Nataliaの敵意むき出しの言葉を聞きつけてやってきました。Nataliaは本人の前でも平気、まるでけんか腰じゃないの。 「堕落しているだけでなくて、あなたは男の趣味が悪い。」きゃ~ SamanthaはNataliaに対して「b-i-t-c-h」だって。女同士、こわいよー。 ともあれ、RyanはSamanthaが止めるのを振り切って、Joshに直談判に行くと言う。「私を守るためならやめて!」 Samantha的にはRyanは恋をしているということか。Ryanは珍しく男っぽいぞ。 しかし、予想通りRyanは困った状態になった。目覚めると横でJoshが血を流して死んでいる。一体何があったのか? Ryanはとても不利です。こういう時は、やっぱりHが頼りですね。 マイアミは身内が証拠を処理しても構いません。EricがRyanの手や衣服を調べる。 Nataliaは「こうなったのもあなたのせいよ」と、更にSamanthaへの怒りを表明する。「私たちの仲間が変態の扱いをされるなんて、見ていられないわっ!」 Joshは証拠品をすり替えたのはSamanthaだと言い、Ryanの事など子供扱い。殴り合いの末、結局のびちゃったじゃないか。 悪いことをして言い訳している子供みたいなRyanを、Hは頭ごなしに怒ったりしません。そしてこんな時も、Hは「Mr.Wolfe」と呼ぶのですね。 現場ではWalterが凶器のワインボトルを見つける。指紋は拭き取ってあった。 うっかり口を滑らしてRyanが犯人のような事を言ってしまったTom。Walterがそんなはずはないよな、とWalterに念を押すのですが、これもまあ身内をかばう警察なら珍しくない事なのかも知れません。 飛沫血痕を調べるのにCalleighを呼び出すことになったが、Calleighはそれどころじゃない。今は2人の養子を迎えるために大事な面接中。とりあえず強引にインタビューを延期してもらうことにした。 しかしいくら優秀なCalleighといえども、事件があればすぐに出動しなければならないし、子供を第一にする生活が送れるのか、そこは問題ですね。 HoratioがRyanの背中の血痕に気づき、Joshが殺された時にはRyanは横たわっていた事が証明された。うん、簡単だ。 しかも、自分が倒れていた現場に戻って捜査に加わるって。まずは病院で検査だろう?(笑) Joshの携帯電話が盗聴されていることに気付いたRyanは自宅の電話機の中から盗聴器を発見。こんな事をするのはVogelに違いないと思っていたら、意外な結果となった。 盗聴器を調べたDaveがこれはうちのラボの職員が関わっているという。 イェイ!Daveがラストエピソードに顔を出して良かった。彼も大事な仲間になりましたね。 仲間の裏切りを知ったHoratioは怖いです。まず正面を向いてくれません。 盗聴器はSamanthaが昨日仕掛けたと言う。自分たちをはめたJoshを仕留めたいという魂胆だというが、Horatioは顔は穏やかながら、一切の捜査から手を引くように命じる。 「君はラボを危険に陥れた。だからこの事件に関わるな。」 当然でしょう。でも、一言も謝らず、不満そうに出て行くSamanthaに対してHoratioの怒りは明白でした。 まさかの行動にびっくり。Hがこんなに怒ったのを見たのは久しぶりです。でも、廊下を歩く人は見て見ぬ振り?(爆) 養子縁組みのインタビューから戻ってきたCalleighはEricについ愚痴をこぼしてしまう。それをEricが優しく聞いて慰めてあげるのですね。このカップルもいろいろあったけれど、どちらかというとCalleighが道をそれるEricを心配してお姉さん役だったことが多かった。 それが、今はEricの方がprotectiveになっている。これも、感慨深いです。ちなみにCalleighは警官になって20年、ということは今は42歳? Joshの電話を録音した通話の中に、VogelがJoshに証拠を偽装させた事を匂わすものがあった。これはSamanthaのおかげですね。でも、当然正式な証拠にはならない。 VogelはHoratioの前でのらりくらりとしらを切り通す。 SamanthaはHoratioに締め出しを食って、ロッカーに八つ当たりをしていました。ほんと、この子行儀が悪いわ。それでも、Ryanは決して彼女を見捨てることなく優しいですね。 Joshの悪事を暴くために何か無いかと聞き出すと、2年間付き合っていて一度も連れて行ってくれないボートがあるという。 EricはCalleighに内緒で自ら人柄証人を買って出る。「一緒にCSIとして10年働き、支え合ってやってきた。僕は彼女の家族のようなものです。いざという時みんなが助けてくれる。彼女は一人じゃない。」 この言葉にも感動しました。 マリーナにJoshのボートを捜索しに行ったFrankとNataliaは銃撃戦の末、悪人を仕留める。船の中には山のような合成ドラッグがあった。これがSamanthaを船から遠ざけた理由か。 そのドラッグをEricとRyanが仲良く向かい合って調べている。最初は仲が悪く張り合っていた2人なのに。 含有物の特徴から製造した人間が判る。作ったのは2年前に逮捕されたEddie Costerと判る。 Eddieの弁護士はまたまたVogelで有罪にならなかった。Joshと取引があったらしい。 ただ、もうドラッグは作っていないし逮捕されたときに40キロの在庫は取り上げられたという。それがなぜJoshの船に? 押収品の倉庫には確かに証拠品として袋があったが、何かおかしい。 「袋の中に何かいる!」Walterは虫関係がダメなんですね。「お前は弱虫だ」と偉そうに言うRyan。今日は頼もしいです。 証拠品を小麦粉にすり替えた奴がいた。証拠品に触れたのはJoshではなく、Samanthaだった? そのころ、Vogelが何者かに拉致され、脅されたSamanthaが車を運転してエバーグレイズに向かっていた。Eddie CosterがJoshに騙されたと信じ込み、復讐に燃えていた。 マイアミデイド署を全部を上げて、Vogelの車を追跡する。Hummerに乗るのは義兄弟コンビですね。 ちなみに、受話器を持ったHoratioの手首に絆創膏が見えました。もしかして、あのガラスで切ったのでしょうか。 車はハイウェイを飛び出し、下へ墜落。ここはなかなかの迫力あるシーンでしたね。あれはCGじゃないと思います。助けに行くHoratioの素早いこと! Vogelはかなり厳しい状態のようだが、Samanthaはとにかく命は助かった。 こんな時でも「大丈夫だよ」と何度も何度も声をかけるRyanが痛々しいですね。本当に仲間だと信じているのですね。でも、RyanはSamanthaの靴底から、Joshを殺した凶器のワインボトルのかけらを発見する。 大ショック!Samanthaはやっぱり悪い女じゃないの。 Ryanの気持ちを思い計ってか、Hはうつむき加減に「我々の成すべきことは知っているな。」と言う。 「やらせてください(Let me do it)。僕が彼女に言います。」 任せたぞ、というHoratioは成長したRyanだからこそ、全てを任せることにしたのでしょう。Ryanは本当に辛そうでしたね。こんなシリアスな彼を見るのはこれが最初で最後か。 Samanthaは自分を利用してきたJoshに腹を立てて、倒れているRyanを見て更にカッとなったのでしょう。でも、Ryanはそれが悔しいのではない。 「君は俺を放って置いて行った。I've just offended you.常に真実を打ち明ける機会を与えたのに。」 「がっかりさせてごめんなさい。」「僕も残念だよ。」 Ryanの顔に浮かぶのは怒りではなく、諦めの表情でしたね。 一転、Calleighには嬉しいエンディングが待っていた。誰かさんのおかげで兄妹を養子に迎える事が認められた。優秀な捜査官から、一気に2人のママになるのですね。 もし、これがE/Cの結論だとしたら、それはそれで良かったかも知れません。Ericは今後も何かとCalleighママを助けてくれるでしょう。 ガールフレンドを作り損ねたRyanを慰めるために、Eric、Walter、Frank、Nataliaそして、何とTomまでが飲み会をしていました。 「オンラインデートを試してみたまえ。サイエンスのチャットルームで私はルルと出会った」と言ったのはTomでした。え~隅には置けない検死官だ。得意げに2ショット写真を男たちに見せていました。 彼ももしシーズン11があるなら、ぜひレギュラーメンバーとして迎え入れて欲しいですね。 「あなたと付き合う女の子はみんなラッキーよ。ハンサムだし、面白いし、頭も良いし。」 「ホント?じゃあ君を連れて行ってテーブルの上に載せて良い?」 「Hummerじゃどうかしら。」 おおー。 RyanはFrankの頭にキス。「ごめん、悪気はないんだ」何て和やかなシーンなのでしょう。 「君は一人じゃない。いつも俺たちがいる。」良いところはEricが締めるようになったのですね。 「みんな大好きだよ。みんな、僕の家族だ。」 乾杯をしているそこにHoratioはいないのか? いや、間に合った。良かった良かった。 本当は孤独でひとりぼっちなのはHoratio Caineですよね。 以前に「誰か運転しないといけないから」と酒を飲まなかったHoratioでしたが、今回は「ウルフ君が払ってくれるなら。」と言ってみんなを笑わせる。 ちょっと照れて、Horatioの穏やかな笑顔、それがCSIマイアミのラストシーンでした。 私は歓談シーンで涙が出ました。 これが本当に最終回になるとしたら、それでもしかたないと思います。多分、打ち切りの可能性を考えて書き換えられたのでしょう。 思い描いた最終回とは違い満足とは言えないけれど、それでもみんな笑顔で良かった。 願わくば長く続いたシリーズが有終の美を飾るような最終シーズンを望みたいです。Vogelを始め、まだケリの付いていないNavarro親子の裁判も終わっていませんから。 Horatioが警部に昇格するところも、Kyleの帰国も見たいです。今度こそ、幸せになって欲しいです。 "Headphones (Remix)" by Björk お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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